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ウーバーがライドシェアを実演 アルコール検査も乗車もスマホで完結

ライドシェアは8日に初めてサービスが開始される見通しで、地域交通の担い手不足の解消へ向けた第一歩となるかが注目される。

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産経新聞

 一般ドライバーが有償で乗客を送迎する「ライドシェア」が4月から一部地域で解禁されたことを受け、配車アプリ大手のウーバージャパン(東京都)は5日、運行主体となるタクシー会社と連携し、都内でサービス利用の流れを実演、報道陣に公開した。ライドシェアは8日に初めてサービスが開始される見通しで、地域交通の担い手不足の解消へ向けた第一歩となるかが注目される。


Uberが報道陣に公開したライドシェアのデモンストレーション。配車完了時の利用者のアプリ画面=5日、東京都江東区(鴨川一也撮影)

 この日はドライバーがタクシー会社による点呼を受けてから業務を始めるまでの手順と、乗客がアプリで配車を依頼して乗車するまでの流れが実演された。

 ドライバー側は、自家用車の運転席でスマートフォンと連動させた計測機器に息を吹き込み、アルコールチェックを実施。そのデータを確認したタクシー会社の担当者からオンライン通話で運行についての注意事項の説明などを受けた後、配車依頼を待つという流れだ。

 一方、乗客側は既存のタクシー配車アプリで目的地を設定すると、近くにいるタクシーとライドシェア車両が同時に画面に表示され、その中から任意の車両を選ぶ。通知を受けたドライバーは依頼を受諾して乗客の元へ向かい、目的地に送り届ける仕組みだ。実演に参加し、今後ライドシェアドライバーとして働く予定の鳥井直人さん(23)は「アプリの使用などはすんなりとできた。今後は研修を受け、技術を身につけていければ」と話した。


Uberが報道陣に公開したライドシェアのデモンストレーション。ドライバーは車内でアルコール検査を行う必要がある=5日、東京都江東区(鴨川一也撮影)

 ウーバージャパンの山中志郎代表は「移動の足の確保と地域経済の発展に貢献していく」と述べた。ただ、ドライバーの採用や研修の方法などについては手探りの段階で、国土交通省などと議論を重ねていくとした。(根本和哉、重川航太朗)

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