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任天堂、スイッチ後継機を今年度中に発表 古川社長「独自のユニークな遊び提案」

発売から8年目となったスイッチは販売台数が右肩下がりとなっており、後継機の発表時期が注目されていた。

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産経新聞

 任天堂は7日、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の後継機種について、今年度中に発表すると明らかにした。発売から8年目となったスイッチは販売台数が右肩下がりとなっており、後継機の発表時期が注目されていた。


現行ニンテンドースイッチの有機ELモデル

 オンラインで会見した古川俊太郎社長は「開発中の後継機をお知らせするのにいいタイミングだと判断した」と説明。任天堂はこれまで次世代機の発表時期についてコメントを避けてきたが、初めて正式に言及した。

 平成29年のスイッチ発売時との市場環境の変化については「ゲームの開発が高度化、長期化、複雑化している」と分析した上で「任天堂独自のユニークな遊びを提案することにこだわっており、ハードとソフト一体型のゲーム専用機ビジネスを展開することが最も任天堂らしい」と強調。後継機もこうした考えで開発しているとした。

 一方で課題となるのが現行スイッチの残りの販売戦略だ。任天堂が同日発表した令和7年3月期の業績予想は、売上高が前期比19.3%減の1兆3500億円、最終利益が38.9%減の3千億円で減収減益となる見通しとなった。スイッチの販売台数が14%減の1350万台と落ち込むことが要因で、後継機の発売を前に販売台数をどう維持するかが重要となる。古川氏は「新作ソフトの魅力を丁寧に伝え、ゲーム機以外も含むビジネスの勢いを維持していくことが大切だ」と述べた。

 6年3月期の連結決算は最終利益が13.4%増の4906億円で過去最高を更新した。人気キャラクター「マリオ」の映画が牽引(けんいん)したほか、円安が利益を押し上げた。(桑島浩任)

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