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パナソニックとヤンマーが業務用ガスヒートポンプエアコンで合弁会社 停電時に使用可能も
両社は国内シェアで1位と2位を占める業界トップクラスのメーカーで、得意とする領域を補完しあうことでシナジーを狙う。
パナソニックホールディングス(HD)とヤンマーHDは30日、業務用のガスヒートポンプエアコンの室外機を開発製造する合弁会社の設立で合意したと発表した。令和7年4月に設立し、8年春に製品の販売を開始する。両社は国内シェアで1位と2位を占める業界トップクラスのメーカーで、得意とする領域を補完しあうことでシナジー(相乗効果)を狙う。
ガスヒートポンプエアコンは電気式と比べて消費電力が約10分の1と少ないことが特徴。一部製品は停電時にも使用可能で、災害時の避難所への設置にも適した空調とされる。
合弁会社の出資比率はパナソニックHDが51%、ヤンマーHDの子会社が49%。パナソニックは制御基板と冷媒回路、ヤンマーはガスエンジンに強みを持っており、双方の技術やノウハウを生かしてより良い製品の開発を目指す。ガスヒートポンプエアコンの販売はそれぞれのブランドで継続する。
今後は空調に欠かせない「冷媒」の規制強化への対応に加え、12年以降をめどに水素対応や発電機能強化などの独自性の高い製品の開発も検討する。(桑島浩任)
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