悪天候やけがのリスクが少ない屋内アスレチック施設が増えている。6日に開業する京阪枚方(ひらかた)市駅直結の大型商業施設内には、バンダイナムコアミューズメント(東京都)が関西初の「トンデミ」を出店。神戸市にも3月、テレビのバラエティー番組の企画を思わせる施設が開業した。タイトーは福岡市でデジタル技術とスポーツを融合させた国内最大級の施設を運営。保護者が安心して子供を連れていける新たな遊び場として注目を集めている。
「トンデミ枚方 枚方モール店」(大阪府枚方市)は高さ約10メートルの吹き抜け空間を生かした滑り台やトランポリンなど、30種類以上のアクティビティーが楽しめる。全天候型で、空調のきいた屋内のため熱中症の心配も少ない。遊具はビニールなど柔らかな素材でそろえ、けがのリスクも最小限に抑えている。
バンダイナムコは千葉市を皮切りに平成29年からトンデミの展開を広げ、今年8月時点で累計来場者は300万人を超えた。枚方は5店舗目となる。担当者は「遊具の事故や、子供が被害に遭う犯罪が多い中、安全に対する保護者の意識が高まっている」とし、公園に代わる遊び場の需要を指摘。「親子で体を動かし、コミュニケーションを取りながら楽しめ、ゲームセンターより支持を集めやすい」と話す。
同様の施設は増加傾向にあり、六甲アイランド(神戸市東灘区)でも3月、バンダイナムコが企画した「神戸スーパースタジアム」がオープン。親子連れを中心に学生の利用も多く、運動やゲームで競うバラエティー番組のような22種類のアクティビティーがある。
一方、タイトーも令和元年9月、福岡市で「ノボルト」を開業。高さ約20メートルの施設内に16種類のアトラクションを用意する。利用客はスリルと同時に安全性を求める傾向があり、担当者は「デジタル技術などを使って普段運動しない人でも遊び感覚で体を動かせる」としている。(田村慶子)
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