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りそなHD、銀行アプリの機能拡充へ 南昌宏社長「コロナ禍経て顧客の金融行動変わった」

ダウンロード数が累計で1千万件を超えた「りそなグループアプリ」の今後の展望について、「シンプルかつ銀行が提供する基本機能以外に深掘りしていきたい」と抱負を述べた。

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産経新聞

 りそなホールディングス(HD)の南昌宏社長は2日までに産経新聞のインタビューに応じた。ダウンロード数が累計で1千万件を超えた「りそなグループアプリ」の今後の展望について、「シンプルかつ銀行が提供する基本機能以外に深掘りしていきたい」と抱負を述べた。機能の拡充によって、約1600万人の個人顧客全員とアプリでつながることが「リアルとデジタルの融合の出発点」とも強調した。


産経新聞のインタビューに応じるりそなホールディングスの南昌宏社長=東京都江東区(永田岳彦撮影)

 アプリは2018年2月に提供を開始。24年9月にダウンロード数が1千万件を突破した。特にこの5年間で急激に伸びたといい、南氏はその理由について「新型コロナウイルス禍を経て、キャッシュレス決済の進展などお客さまの金融行動が大きく変わった」と分析した。

 顧客との接点となる店舗戦略も強化する。25年度前半にかけて、コンサルティングに特化した新型店舗を首都圏と関西圏の10カ所程度に構える計画だ。

 南氏は「それぞれの地域でどうやってお客さまに価値提供するかをしっかり考えていく」と述べた。

 日銀の利上げによって「金利のある世界」が到来したことで、個人顧客の住宅ローン借り入れや資産運用に関する相談ニーズが増えてきている。長期化する円安や物価高への対応などの相談も増えていることから、南氏は「最適なソリューション(解決策)を提供するコンサルティング型の営業」を一層強化する方針も示した。(永田岳彦)

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