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イマーシブ・フォート、3月リニューアル ディナー楽しめる2万円超豪華アトラクションも

東京・お台場に昨年3月に新たなテーマパーク「イマーシブ・フォート東京」を開業したマーケティング会社の刀は4日、同テーマパークの開業1周年に合わせ、3月からアトラクションや料金制度について大きくリニューアルする方針を明らかにした。

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産経新聞

 東京・お台場に昨年3月に新たなテーマパーク「イマーシブ・フォート東京」を開業したマーケティング会社の刀(大阪市)は4日、同テーマパークの開業1周年に合わせ、3月からアトラクションや料金制度について大きくリニューアルする方針を明らかにした。主要アトラクションの刷新に加え、ディナーを味わいながら楽しめる料金が2万円を超える豪華アトラクションを新たに用意。これまでにない“イマーシブ(没入感)”を体験できる作品を提供することで、集客の拡大を図る。


新アトラクション「真夜中の晩餐会」のイメージ(イマーシブ・フォート東京提供)

来場者は「ディープな体験求める」

 没入とは、非現実空間に実際に鑑賞者ではなく当事者の目線で入り込む体験をさす。同パーク内では、突発的に起きる事件に巻き込まれるような感覚を味わえる工夫が各アトラクションに盛り込まれている。

 同日の発表会で登壇した刀の森岡毅最高経営責任者(CEO)は、「来場者の7割以上が(最初から)より“ディープ”なイマーシブ体験を求めていることが分かった」と説明。「2年目は、いきなりこっち(ディープ体験を求める客層)に寄せていくことが大きなテーマになる」と強調した。

 今回、新たな目玉となるアトラクション作品が「真夜中の晩餐会 Secret of Gilbert`s Castle」だ。19世紀の欧州をモチーフにした貴族の晩餐会が舞台となり、その優雅な生活の裏に隠された秘密を目撃する設定となっている。参加者は、実際に晩餐会で提供されるディナーを味わうことができ、味覚や嗅覚も使ったイマーシブ体験ができる。

 4月に導入予定で、登場キャラクター数は25人、体験可能人数は50人。体験時間は約2時間になる。料金は未定だが、「よりイマーシブで、より豪華な体験を味わえるよう、2万円をゆうに超える価格設定にしようと思っている」(森岡氏)という。

料金はアトラクション別に変更

 また、19世紀のロンドンの街を再現した約3000平方メートルの広大な舞台の人気アトラクション「ザ・シャーロック ベイカー街連続殺人事件」も刷新。参加者は名探偵シャーロック・ホームズが活躍した世界に迷い込むという設定で、新たにホームズの宿敵であるジェームズ・モリアーティー教授を登場させ、2幕構成にボリュームアップする。

 このほか、来場者の満足度の高いアトラクション「江戸花魁奇譚」「東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ」もアップグレードし、館内全体の雰囲気もレッドカーペットを敷き詰めるなどの装飾を施し、豪華な雰囲気を演出する。

 料金制度も大きく変更する。現在は1dayパス(大人6800円、子ども3000円)を購入して入場し、一部のアトラクションで追加料金を支払う方式。変更後は1dayパスを廃止し、各アトラクションごとに個別でチケットを購入する方式に変更する。

 この料金制度により、森岡氏は「自分が楽しみたいアトラクションだけを楽しんで帰ることもでき、平日の仕事帰りの需要なども見込む」と期待した。

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