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廃食用油を航空燃料に 堺に国内初の本格的SAF製造プラントが完成
使用済み食用油(廃食用油)を原料とした「持続可能な航空燃料」(SAF、サフ)を製造するプラントが堺市西区のコスモ石油堺製油所に完成し6日、式典が行われた。SAFの本格的な製造設備は国内初で、4月から本格的に生産を開始する。
使用済み食用油(廃食用油)を原料とした「持続可能な航空燃料」(SAF、サフ)を製造するプラントが堺市西区のコスモ石油堺製油所に完成し6日、式典が行われた。SAFの本格的な製造設備は国内初で、4月から本格的に生産を開始する。
同社と日揮ホールディングス、バイオディーゼル燃料製造のレボインターナショナルの3社で設立した「サファイアスカイエナジー」が運営。高さ約50メートルの鉄塔などが建設され、現在は試運転を行っている。本格稼働すれば、東京−ロンドン間約350往復に相当する年間3万キロリットルの生産が可能という。すでに日本航空や全日本空輸などへの供給が決まっている。
式典でサファイアスカイエナジーの秋鹿正敬(あいかまさひろ)社長は「空の低炭素化に貢献したい」などとあいさつした。
SAFは廃食用油やサトウキビなどから精製。化石燃料と比べ、二酸化炭素の排出量を削減できるとされる。政府は令和12年に国内航空機の燃料使用量の10%をSAFにする目標を掲げている。
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