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万博リングやエスコンフィールド……大林組の技術アピール グランフロント大阪でイベント

「脱炭素社会の実現」をテーマに、大阪・関西万博の会場シンボルである大屋根リング誕生に貢献した同社の建設技術などをアピールしている。

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産経新聞

 大林組のグループ企業の総合展示会「OBAYASHI VISION SHOWCASE 2025」が30日、グランフロント大阪(大阪市北区)で始まった。「脱炭素社会の実現」をテーマに、大阪・関西万博の会場シンボルである大屋根リング誕生に貢献した同社の建設技術などをアピールしている。


大林組のグループ企業の総合展示会で行われた重機を遠隔操作するデモンストレーション=30日午前、大阪市北区

 グループの建設プロセスでの低炭素技術や取り組みとして、セメントの素材を見直したものを使用した球場「エスコンフィールド北海道」(北海道北広島市)で約1万9千トンの二酸化炭素(CO2)削減につながったことを紹介。遠隔で重機を操作できる装置の展示では、会場に設置したモニターを見ながら、大阪府枚方市の重機を動かすデモンストレーションを行っている。

 万博に関する展示もあり、グループが手掛けた巨大木造建築物のリングは、つなぎ目の構造が分かるよう実物大の一部を設置。会場建設で活用した、人工知能(AI)による高精度な気象予報や作業員の顔認証入退場システムについても説明している。

 資源循環や宇宙開発、まちづくりなど建設業の枠にとどまらない取り組みも紹介。同社スマートシティ推進室の船橋俊一室長は「投資も含め、リーディングカンパニーが社会の未来づくりに積極的に関与しないといけない。国民のウェルビーイング(心身の健康)を実現することが、自社のビジネスチャンスにもつながる」と話す。

 展示会は同社の取引先や投資家らを対象とした招待制で、8月1日まで。(井上浩平)

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