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TikTokクリエイターと活用企業が集結 コラボやビジネスチャンスを狙うサミット開催

参加者同士のコラボレーションやビジネスチャンスの拡大を促し、コミュニティを活性化させる狙いがある。動画投稿者と企業を同時に集めたイベントの開催は初めて。

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産経新聞

 中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」は、動画などを投稿するクリエイターとビジネスに利用する企業が一堂に会するイベントを9月30日に東京都内で開いた。参加者同士のコラボレーションやビジネスチャンスの創出を促し、コミュニティを活性化させる狙いがある。TikTokが動画投稿者と企業を同時に集めたイベントを開催するのは初めて。


「TikTok for Creators Summit」に登壇したTikTokクリエイターのあきとんとん氏=9月30日午後、東京都内

 TikTokの月間ユーザーは世界で10億人を超え、日本でも関連アプリを合わせて約3300万人が利用。投稿される動画から数多くの流行が生まれてきた。かつては若年層が利用するダンスアプリというイメージがあったが、近年では企業での活用が進み、自治体や国政政党も利用を開始した。

600人集結、成功の秘訣やノウハウ発表

 サミットと題したイベントでは、人気のクリエイターと有名企業のTikTok担当者がそれぞれ約300人ずつ、計600人が集い、成功の秘訣や動画制作のノウハウなどを発表した。グループディスカッションでは参加者同士が交流。部門別に、企業の優れたTikTok活用例の紹介も行われた。


オープニングスピーチを行うTikTok APAC ゼネラルマネージャーの佐藤陽一氏

 TikTok APAC(アジア太平洋地域)ゼネラルマネージャーの佐藤陽一氏は、「TikTokは前例のない速さで成長している。TikTokはプラットフォームで、皆さんが提供してくださる魅力的なコンテンツがなければユーザーは集まらない」とスピーチ。さらに、「クリエイターとパブリッシャー(企業)が協働することで、今後の活動のアイデアの種がこの場から生まれれば」と話した。

 勉強を教える動画で人気のクリエイター、あきとんとん氏は、「(クリエイターは)理解されづらい職業の上、動画制作は1人で行えるため、悩みを相談できる機会が少ない。クリエイターの友達を作る機会になるだけでなく、企業との交流はお仕事にもつながる」とイベントの意義を語った。

伸びる「スポーツや学習系」

 イベントには、動画に特殊効果を付ける「エフェクト」の人気制作者らも参加。日頃の活動について意見を交わし、企業のTikTok担当者との交流も行われた。


動画制作について語るけんご氏(左)とゆうさくスポーツ氏

 TikTokは、これまで中心となってきたエンタメ色の強い動画に加えて、最近はスポーツ系や、学びにつながるラーニング系の動画にも力を入れている。

 佐藤氏は「スポーツや学習系のコンテンツが伸びている。スポーツ系は、国境を超えてシェアされ、学習(教育)系は、学生の間で常に一定の需要があるなど有望だ」と分析する。巨大SNSとして影響力と社会的責任が増す中、流行にとらわれず幅広いニーズを満たすコンテンツのプラットフォームを目指している。

 日本が強みを持つアニメの強化にも余念がない。イベントには、アニメビジネスに携わるテレビ局、制作会社などの担当者が数多く招かれた。今年7月には、アニメや映画作品をアプリ内で詳しく紹介できる新機能「TikTok Spotlight」が日本でもリリースされ、第一弾には人気アニメ「怪獣8号」が選ばれた。世界中で強い訴求力を持つTikTokは、アニメ関連企業にとっても有力なプロモーション手段になっている。(西山諒)

2025年上半期ベストショーケース選出企業

  • ベストコラボレーション部門 リーグワン(ジャパンラグビーリーグワン)/クリスのバスケ日記
  • ベストファンダム部門 アニメ「薬屋のひとりごと」公式
  • ベストスポーツコンテンツ部門 大阪ブルテオン
  • ベストエンターテイメントコンテンツ部門 ONE PIECE official/佐藤健グラスハート
  • ベスト速報コンテンツ部門 日本テレビ 日テレニュース

「TikTok for Publishers Summit」でベスト速報コンテンツ部門に選出された日本テレビの木野崎菖氏(中央右)とそらジロー
  • ベストグロースメディア部門 札幌テレビ STVニュース北海道
  • ベストグローバルリーチ部門 ONE PIECE official

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