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AIオンデマンド交通 乗り合いサービス 実証運行スタート 尼崎市園田地域 今月から
スマートフォンのアプリや電話で車両(ミニバン)を予約できる仕組み。全国的に路線バスの減便・廃止が進む傾向がある中、市は実証運行の結果を踏まえ、将来的な導入について検討する。
兵庫県尼崎市は市北東部の園田地域で、AI(人工知能)が最適なルートで配車する乗り合い型の移動サービスの実証運行を今月から始める。スマートフォンのアプリや電話で車両(ミニバン)を予約できる仕組み。全国的に路線バスの減便・廃止が進む傾向がある中、市は実証運行の結果を踏まえ、将来的な導入について検討する。
AIオンデマンド交通のシステム「mobi」を使って運行。田能や東園田町など園田地域に約70カ所の乗降地が設定されており、利用者はそのうちの希望場所で乗り降りができる。アプリや電話で予約するとAIによって最適ルートで配車。乗り合いのため、他の利用者を経由する際も、その都度最適な配車ルートが検索される。
ミニバンの定員は乗客5人。料金は片道大人500円、小学生250円。今回の実証運行は12月までの毎日午前9時〜午後5時に利用できる。
同市によると、園田地域でも路線バスの減便の傾向はあり、平日の昼間は1時間に1本しか運行がない路線もあるという。不足する運転士を確保する支援と並行し、今後、3年間かけて実証運行を重ねる方針。市の担当者は「利用状況や待ち時間などの利便性、利用者の感想、事業収支の見通しなどを検証していきたい」としている。
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