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海底ケーブル敷設船を報道公開、NTTグループ ケーブル埋設のロボットなどを披露

通信を担う海底ケーブルの敷設を手掛けるNTTワールドエンジニアリングマリンは11日、敷設船「SUBARU(スバル)」を横浜市内で報道向けに船内を公開した。海底ケーブルはほぼすべての国際通信が通る重要インフラで、政府が支援強化の方針を打ち出すなど注目が集まっている。

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産経新聞

 通信を担う海底ケーブルの敷設を手掛けるNTTワールドエンジニアリングマリン(東京)は11日、敷設船「SUBARU(スバル)」を横浜市内で報道向けに船内を公開した。海底ケーブルはほぼすべての国際通信が通る重要インフラで、政府が支援強化の方針を打ち出すなど注目が集まっている。


横浜港に寄港する海底ケーブル敷設船「SUBARU」=12月11日、横浜市神奈川区(藤谷茂樹撮影)

 横浜市神奈川区内に寄港していたスバルは全長124メートル、総トン数9557トンに及ぶ大型の敷設船だ。同社はスバルを含め、3相の敷設船を所有。これまでに国内外合わせて約5万1千キロものケーブルを敷設してきた。敷設だけでなく、傷んだケーブルの修理など保守作業も手がけている。

 陸上に近い浅海では投錨や漁業活動の影響でケーブルが傷つきやすく、海底から2メートルほどの深さに埋める必要がある。船上には、敷設と埋設を同時にこなす機器や、敷設後の埋設や修理時の調査を行うロボットが配備されていた。


底でケーブルを埋設する作業を行うロボット。海底ケーブル敷設船「SUBARU」に配備されている=12月11日、横浜市神奈川区(藤谷茂樹撮影)

 こうした作業は6時間交代で夜通し行われるといい、操作を担当する男性船員は「船の舵と連携し、ケーブルに過度な張力がかからないようにすることが重要だ」と話した。

 国際海底ケーブルの安定的な運用は安全保障に直結するとして、政府はルートの多重化や保守体制の強化など多層的な支援を実施する方針だ。海外では破壊工作とみられる切断事案が相次ぐ中、令和7年度補正予算案に国際海底ケーブルの防護策強化に向けた調査費3億円を計上している。

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