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群馬の山で「国産レアアース」新鉱物4種発見 山口大が発表、国際鉱物学連合で承認

山口大は30日までに、レアアース(希土類)を含む新たな鉱物4種を群馬県桐生市のマンガン鉱床・茂倉沢鉱山で発見したと発表した。いずれも国際鉱物学連合から新種として承認された。

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産経新聞

 山口大は30日までに、レアアース(希土類)を含む新たな鉱物4種を群馬県桐生市のマンガン鉱床・茂倉沢鉱山で発見したと発表した。いずれも国際鉱物学連合から新種として承認された。

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石英中にみられる新鉱物「セリウムバナジン赤坂簾石」の暗褐色の柱状結晶(赤線内)=浜根大輔博士提供

 発見したのは、山口大・永嶌真理子教授(地球科学分野)や東大物性研究所の浜根大輔博士ら5人の研究グループ。新しい鉱物は「セリウムバナジン赤坂簾石(れんせき)」と「セリウム赤簾石」「ランタン赤坂簾石」「ランタンバナジン赤坂簾石」の4種類。

 このうち、セリウムバナジン赤坂簾石は2024年10月、残りの3種は25年5月に学会から新鉱物として承認された。いずれも暗褐色の柱状結晶で、「バラ輝石」という鉱物を豊富に含む岩石中にある石英の塊の中から見つかった。

 レアアースは電気自動車(EV)や医療機器などの製造に必要で需要は増加傾向にある一方、世界のレアアース生産の大半を占める中国は今年1月、日本への輸出審査基準の厳格化を発表した。日本は南鳥島(東京都)沖海底で試験掘削を進めるなど、国産レアアースの確保を目指す。

 永嶌教授によると、レアアースは24年にも福島県川俣町で新鉱物の発見例があり、「ごく少量ならば様々な鉱物に含まれている」。ただ、今回の新鉱物4種の発見は「資源問題の解決には貢献できない」という。

 採集する鉱床が限られていることに加え、岩石を砂状に粉砕してレアアースを抽出するのには、採集前から細粒な状態にある海底の泥から抽出する南鳥島と比べて、コスト面の課題があるためだとしている。(千葉真)

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