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食品各社が「暑熱対策」商品続々 すっきりビール、シャリシャリめんつゆ…付加価値がカギ

本格的な夏の到来を前に、食品メーカー各社が猛暑を見据えた「暑熱対策」商品を相次ぎ投入している。すっきり感を強調したビールや冷たい食感のめんつゆ、熱中症対策をうたう弁当など多岐にわたる。記録的な暑さが商機となる一方、物価高を背景に消費者の節約志向は根強い。各社は健康や利便性などの付加価値を高め、消費喚起につなげようとしている。

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産経新聞

 本格的な夏の到来を前に、食品メーカー各社が猛暑を見据えた「暑熱対策」商品を相次ぎ投入している。すっきり感を強調したビールや冷たい食感のめんつゆ、熱中症対策をうたう弁当など多岐にわたる。記録的な暑さが商機となる一方、物価高を背景に消費者の節約志向は根強い。各社は健康や利便性などの付加価値を高め、消費喚起につなげようとしている。

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 サントリーは7日から、猛暑向けの「サントリー生ビール<夏生>」(350ミリリットル、店頭想定価格222円程度)を数量限定で発売する。気温が35度を超えるとビールの販売は落ち込む傾向があり、記録的猛暑となった昨夏も大手各社は苦戦した。今年は苦味やコクを抑えた飲みやすさを前面に打ち出し、需要の掘り起こしを狙う。

 江崎グリコは、夏場に代謝が落ちやすいことに着目し、「夏太り」対策用として安静時のエネルギー消費を高める機能性表示食品「ビフィックス ヨーグルトα」の大容量タイプ(400グラム、希望小売価格378円前後)を5月に投入した。ヨーグルト市場の販売額は伸びているが、数量は横ばいから微減が続く。健康食品の選択肢が広がる中、夏場の需要取り込みを図る。

 国内シェア首位の明治も夏場の需要喚起を強化する。レシピ動画サイト「デリッシュキッチン」と共同で、塩を使ったヨーグルトの主食メニューを提案し、8月を中心に店頭販促を展開する。

 職場での熱中症対策義務化を背景に、関連商品の需要も広がる。ほっかほっか亭総本部は、ミネラルやビタミンなど夏場に必要な栄養素を効率よく摂取できる弁当シリーズ「夏のカラダメンテ飯」を7月1日に発売した。熱中症リスクの高い建設会社と共同開発し、工事現場などでの団体需要も見込む。

 夏場は調理の負担を減らしたいというニーズも強い。味の素の調査では約8割が「夏のキッチンで料理をするのがつらい」と回答し、「調理時間が短い」「火を極力使わない」ことが重視された。同社は凍らせて砕いてかけるめんつゆ「氷みぞれつゆ」を発売し、2026年度に売上高約3億円を目指す。日清食品も、電子レンジで加熱した後に氷を混ぜるだけで仕上がる簡便調理型の冷やしめんを投入した。

 帝国データバンクによると、昨年7〜8月の東京都の家計消費支出は、猛暑の影響で弁当や冷たい飲料、アイスクリームなどが伸び、食料全体で約192億円押し上げられた。一方で、今夏は節約志向を背景に大容量商品やプライベートブランド(PB)へ需要が流れる可能性もある。

 同社の窪田剛士主席研究員は「消費者がどの価格帯を選択するかの見極めが重要だ」と指摘。猛暑の長期化や暑熱対策商品の増加も踏まえ、「より具体的な利用シーンの提案に加え、一時的な清涼感にとどまらない健康面の付加価値を高めた商品開発や訴求が求められる」とした。(田村慶子)

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