この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
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二流は、自己流でやる。一流は、パーソナルトレーナーとやる。
いつも若い人と、老けて見える人には、工夫に違いがあります。
経営者で、ジムに行っている人を見ると、パーソナルトレーナーをつけている人といない人に分かれます。経営者ですから、お金をケチっているわけではありません。
若いトレーナーの指示を聞くのが嫌いなだけです。年下のアドバイスが聞けない時点で、すでに頭がかたい状態です。本来、年齢に関係なく、どんな年下の意見でも、専門家の知恵を生かすことができるのが経営者です。
経営者は、頑張り屋です。
努力することにかけては、アスリートにも引けを取りません。ただ、間違ったやり方で頑張り続けると、その結果、体を壊すことになってしまいます。一生懸命頑張っていれば若くなれるかというと、そんなことはありません。きちんと指導する人について教わることが大切です。
どんな分野にも専門知識があります。英語を自己流で勉強したり、ゴルフを自己流でプレーしたりしても覚えられません。それと同じように、プロフェッショナルに聞かないと、体はつくれないのです。
二流の人は、子どもの時のうさぎ跳び、腹筋や腕立て伏せのようなイメージで、コツコツ頑張っていればなんとかなると思い込んでいます。テレビで『SASUKE』の放送があると、いきなり腹筋を始めて、翌日、腰が痛くなって整体に行くことになるのです。ジムでも、1人でトレーニングをしている人がいます。そういう人は、結果、トレーニングでケガをしてやめていきます。
体をつくることも勉強と同じです。
もちろんお金はかかりますが、パーソナルトレーナーを頼まないと、ガシガシ頑張っているわりには、まったく効果が出ません。筋トレにしても、ストレッチにしても、やり方が間違っていると、「私はこんなストレッチをしています」「私はこんなに体がやわらかいです」と言いますが、1つも効いていません。それは、ただグニャッとなっているだけです。
自己流で続けていると、必ずケガをします。「何もしないほうがよかったね」ということになるのです。パーソナルトレーナー代を払って、きちんと教わることで、今まで自己流で簡単にできたと思っていたことが、まったくできていなかったことに気づくのです。
一流は、足を鍛えている。二流は、大胸筋を鍛えている。
ジムに通っている人は、胸を鍛えるのが好きです。退屈なのは、脚を鍛えることです。パーソナルトレーナーをつけないで、ガシガシやっている人は、胸ばかりを鍛えます。その結果、上半身と下半身の筋肉の差がついて、肉離れを起こします。または、姿勢が悪くなってしまいます。
トレーニングをしているのに、老けて見えたり、ケガをしたりしていたのでは、何のために頑張っているのか分かりません。
老化は、足からきます。ところが、ジムへ行くと、ほとんどの人がバーチカルチェストしかしていません。バーチカルチェストは胸を鍛える器具です。みんな胸筋を割りたいのです。バーチカルチェストをすると、すぐに大胸筋がつきます。それで満足するのです。
そういう人は足がヒョロヒョロなので、おじいさんに見えます。足を鍛えたがらないのは、地味だからです。大臀筋(だいでんきん)から下のところが「足」です。自分では見えないし、鏡を見ても効果があまり感じられないのです。
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