若い女性など中国富裕層向けのネットモールを開設 ポインテージ
新ビジネスで中国の富裕層の獲得を目指す。現地の通信会社や出版社と連携して、ポインテージがショッピングモールサイトを立ち上げる。
インターネットを使ったポイントサービスを提供するポインテージは、中国の富裕層向けネットモール「BBJ365.CN」を4月1日に開設する。上海エリアで支持されているポータルサイト「上海熱線(オンライン)」、上海文芸出版総社と講談社が共同発行する女性誌「秀with」と提携してビジネス拡大を図る。
BBJ365.CNは、複数企業が出店して商品をネットで販売するショッピングサイト。これまで、日本の企業が個別に中国のポータルサイトにEC(電子商取引)サイトを開設し自社商品を販売するケースはあったが、複数企業による出店方式は初めてという。若い女性を主要なターゲットにしており、ファッション、アパレル、コスメ雑貨、ギフトなどの商品を中心に扱う。中国で普及している銀行カード「銀聯(ギンレン)」によるデビット決済が特徴だ。
出店企業は、商品の画像データと説明テキストをポインテージに送信すれば、テキストが中国語に翻訳されて出品される。商品は日本国内の指定物流センターを経由し、1週間で中国の消費者に配送される。
上海熱線は、通信キャリア大手の中国電信(チャイナテレコム)の子会社である上海電信が運営する。登録会員は1200万人で、1日のアクセス数は76万件。秀withは発行部数が15万部以上で、日本のファッション、文化、流行に関心を持つ若いOL、女子大生に人気が高い。
ポインテージは、2008年8月の北京オリンピックまでに1000店舗、2010年の上海万国博覧会までに5000店舗の出店を見込んでいる。
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