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「ビジネスへの貢献こそがCIOの責務」――日産の行徳CIO(1/2 ページ)

情シス部門をワールドクラスにすることを目指す日産は、グローバルでの開発を拡大しながらも業務プロセスの標準化を強力に推し進めていく。

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 日産自動車が2008年5月に発表した決算数字は、現在直面する諸問題を反映している。円高や原材料高の影響で2009年3月期の連結純利益は3400億円(対前期比で29%減)となり、2期ぶりの減益に転じる。同社は新たな5カ年計画「日産GT2012」を公表し、売上高を年で平均5%ずつ増やす目標を掲げた。

 90年代、業績不振に苦しんだ日産が、カルロス・ゴーン社長の下で劇的にV字回復した際、重要な役割を果たしたのが「日産リバイバルプラン」として示された中期経営計画だった。

 その後、「日産180」「日産バリューアップ」と次々に経営計画を打ち出した同社は、常に目標を明確化し、戦略的な投資やアプローチを行ってきた。これらのビジネスを支えるITシステムにもてこ入れがなされたのは言うまでもない。


 5月15日、東京ビッグサイトで開催された「データウェアハウス&CRM EXPO」の基調講演に日産の執行役員CIO(最高情報責任者)でグローバル情報システム本部本部長の行徳セルソ氏が登場。2004年に現職に就任した行徳氏は、2010年にワールドクラスの情報システム部門を作るという目標を掲げ、「BEST」と呼ばれる戦略を推進する。行徳氏は「BESTによるビジネスへの貢献はCIOとしての責務だ」と意気込んだ。

BEST戦略について説明する行徳氏。時折笑顔も
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