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あなたの会社はマーケティングが足りているか?(1/2 ページ)

「作れば売れる」という時代は終わり、商品の差別化を図るための徹底したマーケティング戦略が企業でより一層求められている。しかしながら、消費者に目を向けず担当者の思い込みでマーケティングを行っている例も少なくないという。

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 近年、企業(特に大企業)のマーケティングへの取り組み方に大きな変化が起こっている。それはマーケティング専門部署の増加である。もともと日本は、技術先行型の商品作りが主流で、テクノロジーを核にマーケットをけん引してきた。技術や文化が成長途上なうちは、技術革新によってマーケットをけん引することも可能である。しかし、成熟した産業および消費者には、必ずマーケティングが必要になってくる。技術によるけん引がある種の限界に来ている以上、消費者の声を聞かずして商品・サービス開発をすることには、大きなリスクがあるからだ。

消費者に目を向けているか?

 企業の方と打ち合わせをすると、意外にも自社の商品やサービスの利用者の実態を知らずに、商品企画やマーケティングを行っている会社が少なくない。

「ブランドの達人」
「ブランドの達人」

 消費者の実態を知らずに企画を進めると、必ずといっていいほど、商品やサービスが、企画担当者や開発担当者の趣向に寄ってくる。つまり、担当者好みの商品やサービスが生まれてくるわけだ。企画の進め方として間違っている――とまでは言わないが、このやり方は、担当者が自身と同質な顧客を選ぶことにつながってくる。そうした顧客が、たまたまマーケットにボリュームとして多くいれば成功するだろうし、そうでなければ失敗につながっていく。

 ただ、1つ確実にいえるのは、商品・サービスを提供する側の視点ではなく、消費者側の視点に立って考えた場合の潜在顧客に比べて、確実にパイは小さくなるということである。商品開発やサービス開発に進む一歩前に、消費者の実態把握をする。

 あなたの会社にマーケティングは必要ないのか?

ブランドデータバンク著『ブランドの達人 改訂版』(ソフトバンク クリエイティブ)より。一部改


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