あなたの会社はマーケティングが足りているか?(2/2 ページ)
「作れば売れる」という時代は終わり、商品の差別化を図るための徹底したマーケティング戦略が企業でより一層求められている。しかしながら、消費者に目を向けず担当者の思い込みでマーケティングを行っている例も少なくないという。
三越な人 VS 伊勢丹な人
ブランドデータバンクは4月25日、インターネットのアンケートデータを基に49のブランドユーザーをプロファイリングした書籍『ブランドの達人 改訂版』の出版記念イベントを開催した。「三越な人 VS 伊勢丹な人」をテーマにユニークなブランディング手法を紹介した。
同社は、3万人のネット調査データ(ネットマイル提供)から約130ジャンルにわたるブランドの実所有状況を取得し、一般消費者がどの商品や企業などを好んでいるのか把握するためのデータベースサービスを提供する。特定商品の実ユーザーを1つの軸として、他ジャンルの所有ブランドとの相関関係などが多面的に解析できるという。
ネットによる調査データを企業マーケティングに使うことに対して、信ぴょう性を問う声もいまだ少なくない。同社の坂井光代表取締役は「以前と比べてインターネットリサーチのバイアスは減ってきている。また、『ネット=若者』という意見があるが、3万人のサンプルデータの中には50〜60歳代の人も多い。世代間のギャップはなくなっている」と説明した。
同イベントで紹介されたデータ「三越な人」「伊勢丹な人」は、2007年12月3日〜26日で行われたアンケート調査から抽出。「好きなアウトレットモール・百貨店・ファッションビル・ライフスタイルショップ」(複数回答あり)の設問で、「三越」を選択したサンプル(1600件)と、同じ設問で「伊勢丹」を選択したサンプル(2494件)を比較分析した。
分析結果によると、年齢層やトレンドに対する情報収集の違いなどで目立った特徴が見て取れた。
坂井氏は「両社の統合によって、(分析結果が)今後どのように変化、展開していくか楽しみである」と語った。
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