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「産学官のリーダーらに変革を促したい」とIBMのコージェルGM(2/2 ページ)

企業の競争優位の頼みは「人材」だが、IT分野における日本の人材不足はいっそう深刻だ。21世紀に求められる新たなITスキルについて産学官共同で考える人材育成フォーラムを世界各地で展開しているIBMのコージェルGMに話を聞いた。

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ITmedia 日本の大学では、モデリング手法やプロジェクトマネジメントについて教えておらず、求められているIT人材と大学教育のギャップを指摘する声もあります。

コージェル どんな変革にも欠かせないものがあります。産学官のいずれに属していようが、個々のリーダーシップがなければ、変革は難しいでしょう。

 われわれは、「IBMアカデミック・イニシアティブ」の活動を通じて、21世紀に求められる新しいITスキルの育成にコミットしています。オープンかつ標準的な技術の習得を目指す学生らを支援するプログラムで、日本でも「次世代スキルポータル」を開設したり、早稲田大学と共同でコースウェアの開発に取り組んでいます。

ITmedia IBM自身は、社員の新しいスキル育成に対してどのような取り組みをしているのでしょうか。

コージェル 社会貢献の一環として、「コーポレート・サービス・コー」が今春から本格的な活動を開始しています。NGOの専門家らとIBMの社員がチームを組み、新興国などで経済や環境、教育などのインフラ構築を支援するもので、それらの活動を通じてグローバルな人材を育成するのが狙いです。5000人を超える志望者から100人が選ばれ、ルーマニア、トルコ、ベトナム、フィリピン、ガーナ、タンザニアの6カ国で支援活動しています。わたしの部門の社員もフィリピンのコールセンター支援に取り組んでいます。

 短期間で価値を証明しなければならず、非常に難しい活動ですが、これによって真にグローバルなIBM社員が誕生していきます。

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