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ニッポンのお家芸、「カイゼン活動」がBPMの本質BPMプロジェクトの成否を分けるものは?(2/2 ページ)

「BPMは幅広いマネジメントの原則だが、中でも最も重要なことは、できるだけスピーディーにプロセスを“カイゼン”することだ」と Software AGのガリメラ副社長は話す。

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 「何もBPMは新しいものではないが、人員削減を狙ったBPR(Business Process Re-engineering)は大半が失敗した」とガリメラ氏。これに対して、継続的な改善活動やあんどん(見える化)、人重視が基本となるリーンや、統計学をベースとしたシックスシグマは成功を収め、両者を組み合わせた「リーン・シックスシグマ」の手法も生まれている。

カイゼン活動とITをつなぐBPM


ガリメラ氏が取材中に描いたマップ

 「BPMは単に技術ではない」というガリメラ氏は、取材中に左のような絵を描き始めた。絵の上にリーンやシックスシグマがあり、下はITがある。その真ん中にBPMが位置し、さまざまな機能を提供することによって両者をつないでいるのが分かる。人をつなぐワークフロー、ビジネスルールをコードの外で管理するルールエンジン、プロセスの状況を監視するBAM(Business Activity Monitoring)など、さまざまな技術が収れんし、BPMはスイート化している。

 「SOAの登場などもあり、BPMの技術も成熟してきたが、Software AGは、単にライセンスを販売するだけの会社ではない。日本の企業には、(絵のような)全体像を理解してもらうことが極めて重要だと考えている」とガリメラ氏。

 またガリメラ氏は、一部を除き、大半の日本企業が社内にビジネスアナリストを置いていないことも懸念する。ビジネスプロセスの中で重要な改善ポイントが何なのかを見つけ出し、それを情報システム部門が実装できるように支援するのが彼らの仕事だ。

 「企業にとってビジネスプロセスは生命線だ。決してアウトソースできるものではなく、業務に精通した分析の専門家が社内には必要だ」(ガリメラ氏)

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