小松裕の「スポーツドクター奮闘記」
これは戦争ではない、スポーツだ!(1/2 ページ)
セルビアの首都、ベオグラードで開催された「第25回 ユニバーシアード競技大会」は7月12日に閉幕しました。今回のユニバーシアードで、日本代表選手団は合計73個のメダル(金20、銀21、銅32)を獲得し、過去最高の成績でした。選手たちはたくさんのことを学び、これから立派なオリンピック選手に育って活躍してくれることでしょう。
前回のコラムでは、国際総合競技大会の役割として、選手村での生活という普段とはまったく違う環境の中で試合を行い、世界で勝てる選手になるためには、たくましさを身につけなければならないという話をしました。しかし、選手たちが学んだことは、試合に勝つためのことだけではありません。世界各国から集まった選手たちと試合会場だけではなく選手村でも過ごしたほか、ボランティアとしてお手伝いしてくれたセルビアの若者と接したことで、国際親善や世界の平和に関して多くのものを学び取ったはずです。
もちろん、勝つことは大きな目的ですが、これから国際スポーツ人として育っていく選手たちにとって、これらの経験もとても大切です。実際に日本代表選手団の編成方針や使命にも「参加各国・地域との国際・文化交流をはかり、友好を深め、国際親善・世界平和に寄与する」と明記されています。
ボランティアスタッフとも仲良くする
選手村や競技会場では、チームごとに日本選手団の面倒を見てくれるボランティアのスタッフが付き添います。そのほか、競技の進行にかかわるスタッフ、輸送を担当するスタッフなど、さまざまなボランティアがかかわります。大会によっては、財政難であったり、人員不足であったりして、満足な大会運営が行われないことがあります。「試合会場に行くバスが時間通りに来ない」「練習時間が突然変更された」などということはしばしばです。
試合に勝つためには、そうした状況に対して抗議したり、自分たちの権利を主張したりすることも大事ですが、運営する側も「お金がないのだから仕方ないじゃない」「全員がプロではあるまいし、一生懸命やっているのだから許してよ」といった言い分があります。適当なところで折り合いをつけて、スタッフたちと仲良くすることも、まわりを味方にするという意味で重要です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
富士通、新方式の量子コンピューター試作機を世界初開発 ダイヤモンドで計算精度を向上
-
2
「身代金は支払うべきか」――YKK APが7年越しに気付いた経営とセキュリティの視点のギャップ
-
3
「投資」を変えたら経営に響いた 250社超の支援で見えた「ゼロトラスト負債」 - Zscaler 髙岡氏
-
4
AI画像認識で検査効率化、技能継承やロボ自律制御にも活用へ 東芝総合研究所の落合誠所長
-
5
「ごく普通の会社」がランサムウェア被害で直面した損失と再生の記録――菱機工業 小川弘幹氏
-
6
会計思考が組織を変える――全社員がBS、PLを理解した風船会計メソッドとは
-
7
新幹線にスマホ10台! 説明前にまず自分で確かめる - Zimperium 成田氏
-
8
10年の経験を経たRecruit-CSIRTに見る、平時とこれからのCSIRTのあり方――リクルート 鴨志田昭輝氏
-
9
フジテレビが「アドレッサブル広告」開発 商用化に向け技術実証加速
-
10
右右脳タイプが左左脳タイプをマネてもダメ!――利き脳片づけ収納術で暮らしのストレスを軽減
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー