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「プロジェクト成功の秘けつは、早期名付けにあり」――ソニー銀行・河原塚氏エグゼクティブ会員の横顔(1/2 ページ)

プロジェクトの進行や管理に頭を悩ませるプロジェクトマネジャーは多い。参加者を1つにまとめ上げ成功に導くには、初期段階で明確なコンセプトを共有させることが重要だという。

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 インターネット専業銀行として2001年4月の創業以来、「自立した個人のための銀行」を合言葉に順調に成長を遂げてきたソニー銀行。その背後で新規サービス開発など同社のマーケティング業務を支える営業企画部 マーケティング・オフィサーの河原塚徹氏にプロジェクト成功の秘けつなどを聞いた。

ソニー銀行 営業企画部 マーケティング・オフィサーの河原塚徹氏
ソニー銀行 営業企画部 マーケティング・オフィサーの河原塚徹氏

すぐに実行に移せる俊敏性がある

――今取り組んでいるお仕事について教えてください。

河原塚 ソニー銀行のマーケティング全体を見ています。マーケティングは大きく既存顧客に向けたものと新規顧客に向けたものに分かれており、前者ではサービスのコンテンツ作り、後者では主に広告、宣伝を行っています。直近の例でいうと2008年3月にリリースした個人向け資産管理ツール「人生通帳」を担当しました。

 わたしは以前、QUICKという金融情報サービス会社でマーケティング業務に携わっており、投資情報の専門家、証券会社、投資銀行などを対象に専用線を使ってプロ向けの情報を提供していました。ノウハウを蓄積するにつれ、インターネットを活用すればこうした情報を個人向けにも発信できるのではないかと考え、2002年にソニー銀行に転職しました。以来、プロが見る情報を個人向けにどうアレンジするか模索しながら、開発を進めています。


――サービスの企画・構築から広告、宣伝までとかなり幅広い業務領域を担当していますが、苦労はありますか。

河原塚 業務の幅は広くスタッフも少人数という状況ではありますが、企画の立案から開発、プロモーションまで一貫して担当できるので、非常に恵まれていると感じています。業務が担当ごとに細かく分かれていないため方針がぶれることはないし、お客様の声を拾い上げたらすぐに開発に反映できる俊敏性があります。組織が小さいことが大きなメリットになっています。

 システム開発においては、当社の開発担当者のほか、外部のベンダー企業に協力してもらうこともありますが、その過程において何らかの判断が必要な場合は、企画から一貫して担当していると適確な判断を下せますし、お客様に提供すべきより価値の高いサービスをつくれるはずです。

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