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西川産業と帝人ファイバー、寝具のリサイクル展開――使用済みのふとんを再び高品質のポリエステル繊維へ
西川産業と帝人ファイバーは、寝具のリサイクルを共同展開すると発表した。使用後の寝具を西川産業が回収し、帝人ファイバーが高純度のポリエステル原料に再生する。
寝具メーカーの西川産業とポリエステル製品メーカーの帝人ファイバーは11月4日、西川産業製寝具のリサイクルを共同展開すると発表した。
リサイクルの対象となるのは、アレルギーリスクの低減を目指して西川産業が開発した防ダニ寝具の新シリーズ「スーパーセーフティーガードナノ」。同シリーズの中綿には、帝人ファイバーがペットボトルをマテリアルリサイクルして製造したポリエステル繊維「エコペット」製の防ダニ綿が使用されており、使用後に不要となった場合は西川産業が回収し、帝人ファイバーの循環型リサイクルシステム「エコサークル」によって、新しいポリエステル繊維に再生される。
エコサークルは、回収したポリエステル繊維製品を分子レベルまで分解・精製し、石油から作られる原料と同一レベルの高純度なポリエステル原料に再生するため、従来のマテリアルリサイクルの課題であった品質劣化を回避することが可能。また、何度でも繰り返しリサイクルできるため、石油からポリエステル原料を作る場合に比べると、エネルギー消費量とCO2排出量を共に約80%削減できるという。
価格は、敷きふとんは3万円から。敷きパッドは2万5000円から。枕や枕カバー、ふとんカバー、シーツなどもラインナップする。
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