コクヨグループの物流会社であるコクヨサプライロジスティクスは11月11日、物流拠点に省エネタイプの照明器具を導入し、一部地域ではCO2をまったく排出しない自転車による配送を試験的に実施するなど、オフィス消耗品物流におけるCO2排出量削減の取り組みを強化すると発表した。
省エネ照明器具を導入するのは、首都圏の物流拠点である東京都江東区の首都圏IDCと茨城県常総市の茨城配送センターの2カ所。これまで使用してきた210ワットの水銀灯と40ワットの2灯式蛍光灯を、11月15日から順次、それぞれ高効率反射板付きの88ワットと32ワットの蛍光灯に更新する。さらに、大阪市住之江区の近畿IDCを加えた3物流センターにエネルギー計測・制御システムを導入して、照明の制御や空調の温度管理を強化する。
同社ではこれらの取り組みにより、年間約248トンのCO2排出量削減を見込んでいる。このほか、首都圏IDCと近畿IDCには、風力発電と太陽光発電を組み合わせたハイブリッド街灯を設置する予定だ。
一方、自転車配送を試験的に実施するのは、コクヨグループの法人企業向けオフィス消耗品購買システム「@office」の配送において。東京都新宿区と大阪市中央区の一部地域で2010年1月15日から実施する予定で、これにより年間約38トンのCO2排出量削減が見込めるとしている。
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