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人脈形成には日々の努力を惜しんではならぬビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/3 ページ)

あなたは誰かの人脈づくりの手助けをしたことがあるか。自分が信頼される存在になってこそ人脈は築ける。

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人と会うための条件を考える

高橋幸輝著「できる人の人脈力のつくり方―すばらしい人脈ができる魔法の習慣」(同友館)
高橋幸輝著「できる人の人脈力のつくり方―すばらしい人脈ができる魔法の習慣」(同友館)

 本来の人脈構築の原点は営業と同じでダイレクトアポイントメントです。取りあえずコンタクトをとることに何のリスクもないですから。

 まずは本などを読み、感銘を受けたら著者にコンタクトをとったらどうでしょうか。「そんなこと無理だ」などと頭から言わないでください。連絡先を調べて実行してみましょう。このような素朴な気持ちから「会いたい!」という強い気持ちに高めていくのです。悩むなら、行動した後にしましょう。

 次に、会いたい人の情報を徹底して調べるのです。このようなことならば、誰でもできるはずです。わずかな1歩が大きな人脈を獲得するのです。かく言うわたしも「会いたい」気持ちで何人もの人と会ってきました。NTTドコモ会長の大星公二さん、プルデンシャル生命保険顧問の原年廣さん、メルシャン創業者の鈴木忠雄さん、アメリカンファミリー生命保険(アフラック)創業者の大竹美喜さんなど多数います。すべて著書やインタビューなどを読み、純粋に興味を持ち連絡しました。その結果、めでたくお会いして話を伺いました。それ以来ずっと関係が継続しています。皆さんも素朴な気持ちを大切にしてみてください。

 紹介してもらうというやり方もあります。一人のキーパーソンを押さえたらそこから「芋づる式」で人脈を開拓します。まずはその人の同級生、同輩、先輩、後輩などアプローチの方法はいくらでもあります。先輩、後輩という縦軸と同級生などの横軸を使えば、レバレッジが利きます。紹介であれば相手もむげに断ることができません。このような強力な担保を得れば、より活動範囲が広がるのです。わたしも日々、紹介戦略を実践しています。

 最後に裏技です。財界人の「お別れ会」や「しのぶ会」に出てみてください。新聞のお悔やみ欄を見ると必ずお別れ会があります。ここに出席すれば、大変な数と質の高い人たちと会うことができます。お別れ会は基本的にオープンなので、誰でも問題なく参加できます。平服で、香典もいりません。一度はぜひ参加してみてください。社会勉強になると思います。日程は日経新聞のお悔やみ欄を見ます。わたしはこのために購読しているようなものです。

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