検索
インタビュー

あなたの知らない“ハイサワー”の世界――博水社社長・田中秀子さん(前編)嶋田淑之の「この人に逢いたい!」(2/7 ページ)

「わるならハイサワー♪」の博水社は、清涼飲料水を作り続けて80余年。昨年「タモリ倶楽部」に登場した3代目社長に逢ってみたい! と筆者は東京・目黒の本社を訪ねた。そこで出会ったハイサワーの未知の味とは……?

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

作り方によって、こんなに味が違うとは!


博水社社長、田中秀子さん

 実は私自身も取材前夜、主力商品である“ハイサワー レモン”を購入し、いろんなお酒を割ってその味を体験していた。しかし田中社長が作ってくださったものは、まったく別物と言って差し支えないほど美味なお酒であった。

 「同じ材料なのに、どうしてこんなに違うんだろう?」といぶかしんでいる私に向かって、田中社長は微笑んだ。

 「注ぎ方も大事なんですよ。ハイサワーはお酒を割るための飲料だから、通常飲料よりも炭酸ガス圧が高いんです。だから、ほら、開栓する前のペットボトルはパンパンに堅いでしょ!? お酒を割るときには、その炭酸を飛ばさないように気をつけるといいんです。グラスは斜めに傾けて、その斜面に沿って注ぐようにします。氷にぶつけてはいけない。注いだ後も、マドラーで軽くひと回しするだけにしてくださいね。思い切りかき回すようなことはしてはいけないんです」

おいしいハイサワーの作り方

焼酎:ハイサワーの量は1:3が基本。ハイサワー用のグラスのときは★印が目印だ。今回は博水社と同じ音、麦焼酎「白水」を使った(左)。氷を入れたらグラスを傾け、斜面に沿って注ぐ。氷にぶつけないように(中)。せっかくの炭酸が飛ばないよう、混ぜるのはマドラーで一回しするだけ(右)

 スナックやキャバクラなどで、お店の女性がガチャガチャかき回しているのをしばしば目にする。あれはやってはいけなかったのだ……そういえば取材前夜の私も、垂直に置いたグラスにドボドボ注ぎ、そして思い切りかき混ぜていた。

タモリさんお気に入りは“ウイスキー+ハイサワーうめ”


ウイスキーを「ハイサワーうめ」で割った「梅ハイボール」。タモリ倶楽部の収録の時、タモリさんは何杯もおかわりしていたそう

 割るお酒を何にするかも味を決定づける重要なファクターだ。「時々、お客様からクレームを頂戴するんですが、焼酎を割る場合、芋焼酎やそば焼酎などは合わないんですよ。焼酎甲類や、麦/米焼酎などのサッパリした風味のものが良いですね。ウイスキーを割る場合も同様で、バーボンのようなクセの強いウイスキーではない方が良いと思います。今は、ウイスキーブームでハイボールがまた飲まれるようになりましたが、例えば、“ハイサワーうめ”でウイスキーを割って、“梅ハイボール”にすると、とても美味しいんですよ。ちなみに、テレビ朝日のタモリ倶楽部の収録のときに、タモリさんが一番気に入っていらしたのが、この“ハイサワーうめ”なんです」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る