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アジア市場攻略の鍵は「現地化」世界で勝つ 強い日本企業のつくり方(2/3 ページ)

特集「世界で勝つ 強い日本企業のつくり方」を終えるに当たり、日本企業がアジア市場に進出する際に鍵となるキーワードとして「現地化」が見つかりました。読者アンケートなどを交えて、分析します。

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人材ビジネスも動く


パソナテック・ベトナムはベトナムで現地人材を教育する

 海外進出の成功要因である「現地化」を軸に、ビジネス拡大を狙う企業も出てきた。人材サービスを手掛けるパソナテックは、アジアを中心とした海外ビジネス強化を図っている。

 パソナテック・ベトナムは、ベトナム国内の優秀な人材を採用し、日本企業がシステム開発などをベトナムの人材にアウトソースするためのサービスを提供する。日本語を話せない、業務ノウハウがないといった課題がある中で、特に力を入れているのがCADの教育だという。図面を理解にするにあたり、ベトナム人技術者は文字を記号としてとらえられるため、大きな問題にならない。


パソナテックの執行役員で海外事業部長を務める橋本氏。パソナテックベトナムのゼネラルディレクターも兼務する

 ゼネラルディレクターを務める橋本弘則氏は、ベトナムの若年層人口の豊富さや、ものづくりをする上での文化や国民性が日本人に似ていることなどを指摘し「ベトナムへの注目度が急速に上がっている」と話す。これまで主流だったIT系のアウトソーシング先としての需要だけでなく、自社で採用する技術系の人材として優秀なベトナム人の獲得に乗り出す日本企業も増えているという。

 ここにきて、日本企業が中国や韓国からの留学生を積極的に採用しているといったニュースも目立ってきている。日本企業のグローバル化は、当然ながら人材市場にもインパクトを与えることになりそうだ。

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