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2010年は「3D元年」になるかハリウッドは本気(5/5 ページ)

『アバター』の登場をきっかけに、3D映画への関心が急速に高まっている。放送局、テレビ業界、ゲーム業界、家電業界を巻き込む一大ムーブメントになりつつある3D市場の方向性を考えてみる。

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技術は裏方

 3Dの感動を支えるのは最新の技術であることは疑う余地がありません。しかし、あくまでも技術は裏方の存在です。3D映画の4方式も、液晶とプラズマの優位性の話も、あくまで体験し、感動したか否か、快適か否か、映画館へ足を運んだり、家に専用の機器をそろえたりするのにお金を払う価値があると感じるか否かという単純な発想からアプローチすべきでしょう。

 技術説明の押し売りは禁物です。まずは、映画館に足を運ばせ、3Dのすごさを体験させる。そして、家電メーカーや放送業界のイベントなどで、家庭向きについても快適性を実感させ、家で3Dを楽しむシーンを想像させなければなりません。3Dは大変魅力的な技術です。3D元年を実際のものとするためには、原点に立ち返り、3C+Tの視点で案を練るべきです。そしてユーザーが求める感動を与えるための技術革新に取り組むべきだと考えます。

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著者プロフィール:松永 エリック・匡史

エリック 松永

野村総合研究所 情報・通信コンサルティング部 上級コンサルタント。Berklee College of Music、青山学院大学院国際政治経済学研究科修士課程修了。ビジネス・コンサルタント。米国通信会社AT&T及びAT&T Solutionsにてコンサルタントとしてのキャリアをスタート。その後グローバル・コンサルティングファームであるアクセンチュアの先端テクノロジーGシニアマネジャーとしてグローバルレベルでのIT最新技術を駆使したコンサルティング及び、メディア&エンターテイメントグループの立ち上げメンバーとして最新ITを駆使したインターネット時代の新たなメディアやエンターテイメント業界の戦略コンサルティング領域を開拓。現在は、野村総合研究所情報・通信コンサルティング部にて、通信・ハイテク事業者向けの戦略コンサルティングをベースに映画、音楽、放送、ゲーム×IT×通信と幅広い分野におけるコンサルティング領域にて活躍する。twitterIDはEricMatsunaga。


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