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IT業界に構造変化 大手ベンダーの戦略転換と大量雇用減の可能性:戦略コンサルタントの視点(2/3 ページ)
IT業界の特徴を一言で表現すると「ゼネコン構造」といえます。情報システムのパラダイムが大きく変化していく中、この5年で日本国内でのエンジニア需要は2、3割程度が消失する可能性が高いと考えています。
加速せざるを得ないオフショア戦略
現在、日本の大手ベンダーによる中国・インドなどのオフショア拠点を、海外の大手ベンダーと比べてみると大きく見劣りがします。(図2)
オフショアの活用スタイルについても同様です。海外の大手ベンダーは、標準化されたプロセスに基づく設計、開発、運用、さらにはBPO(Business Process Outsourcing:ITだけではなく業務も含めたアウトソーシングのこと)を含めたローバルサービスの提供拠点としてオフショア拠点を活用しています。
現在、日本の大手ベンダーはソフトウェアの受託開発や一部のシステムソフトの開発にとどまっているのが実態ですが、規模の拡充とあわせて活用スタイルについてもキャッチアップの必要性が認識されてくるでしょう。
規模の拡充についてはオフショアの従業員比率を20%程度まで高めていくことを目標に置くことになるのではないかと考えられます。
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