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インテリジェンスで不況を克服する米先進企業、Teradataは「データのソーシャル化」を提案Teradata PARTNERS 2010 Report(3/3 ページ)

「Teradata PARTNERS 2010」がサンディエゴで幕を開けた。60を超える企業がエンタープライズデータウェアハウスから得られるインテリジェンスの活用事例を紹介するほか、TeradataはBig Dataも活用する「データのソーシャル化」を顧客企業に提案した。

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Teradataのチーフマーケティングオフィサー、マクドナルド氏

 「20億人がインターネットにアクセスし、5億人がFacebookでつながっている。1日のつぶやき数は1億に迫ろうとしている。IDCの予測では、2010年に世界で生成されるデジタル情報は1.2ゼタバイトに達する」と話すのは、Teradataでチーフマーケティングオフィサーを務めるダリル・マクドナルド氏だ。

 同社の社名の由来でもあるterabyteの1000倍がpetabyte、Oracleがアプライアンスマシンに命名したexabyteは、このpetabyteの1000倍。さらにその1000倍がzettabyte……。気が遠くなりそうだが、デジタル情報のツナミはすぐそこまで押し寄せてきている。

 マクドナルド氏はオープニングセッションで彼のほとんどの時間を費やし、爆発的に増え続けるデータ、いわゆる「Big Data」について取り上げ、企業が将来成功するためには「データのソーシャル化」が極めて重要になってくるとした。

 データのソーシャル化とは、一言で表現すれば、「従来型データと非従来型を統合し、自社の市場におけるより完全な立ち位置を描き出す」ことだ。RFIDや各種センサーが生みだすデータ、ブログやソーシャルネットワークの情報が非従来型データ、つまりBig Dataの代表例となる。これまでの処理の仕方では追いつかないが、それらを無視し続ければ、企業は致命傷を負いかねない。

 マクドナルド氏は「89%が商品やサービスの悪い体験をインターネットでしゃべり、78%が友人などの口コミを信じる」と話し、900万人以上が視聴しているYouTubeの人気ビデオ「United Breaks Guitars」をステージで再生し、会場を沸かせた。

 もちろん、こうしたBig DataをTeradataのような従来から社内にあるデータウェアハウスに集約するわけにはいかない。膨大な量もさることながら、テキストのような構造化されていないデータでもあり、別の手段が必要となる。分散並列処理のためのMapReduceフレームワークや、そのためのプラットフォームであるHadoopが注目されているのはそのためだ。Teradataは今週、顧客がBig DataとTeradataのインテリジェンスを組み合わせることができるようにHadoop専業ベンダーの米ClouderaやBig Data解析ツールベンダーの米Karmaspheresとの提携を発表した。

 「Big Dataをあなたの会社でどう生かせるかについて考え、変化の触媒になってほしい」とマクドナルド氏は参加者に訴えた。

 なお、Teradataでは10月6日、「The Socialization of Data」と題するサイトを立ち上げている。ソーシャルメディアから得られるインサイト(洞察)を顧客企業が生かせるようにすることが狙いだという。

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