未来を創るリーダーが持つべき10のスキル:海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点(6/8 ページ)
今回は『未来を創るリーダー』。真のリーダーは受け身で未来を待つことはない。未来を形作るために積極的に行動する。実践するためのスキルを紹介する。
ジレンマを弾く力
『ジレンマを抱えても解決策を得る事は出来ません。ジレンマを扱う最善の方法は、ジレンマを弾き、隠れたほかのチャンスを見つける事です。これは問題解決に長けたリーダーの性質に反するものです。よって、リーダーはまず、ジレンマは解決困難なものであること、そしてそのため、希望を見つけるために希望がないことを受け入れなければなりません。これは、多くのリーダーにとって大きな課題です。
例えば、ディズニー社は、オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールドのアトラクションに並ぶ長蛇の列というジレンマに対し何も手を打つことができませんでした。そこで、この解決不可能な問題を活用する為に、ディズニーは長蛇の列に並ぶことをゲストが楽しめるものに変えたのです。現在、並んでいるゲストが楽しめるようビデオを流しています。また、パル・ミッキーというミッキー・マウスのぬいぐるみも並んでいる子供たちを楽しませるもう1つのアイデアでした。パル・ミッキーとは、鼻にセンサーが取り付けてあり、ゲストに待ち時間の短いアトラクションやショー、エキシビションなどを教えてくれるぬいぐるみです。このようにジレンマを弾く時のコツは、本当のジレンマと解決可能な問題とを区別することです。本当のジレンマを特定出来たら、状況を理解し、設定し見直すことが大切です』
ジレンマを抱えた時、リーダーはそれを分析し、そこに隠れたほかのチャンスを伺い知る事も重要なスキルであるということです。それを実現するためには何が本当のジレンマなのかを正確に見極める事が大切です。
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