検索
ニュース

未来を創るリーダーが持つべき10のスキル海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点(7/8 ページ)

今回は『未来を創るリーダー』。真のリーダーは受け身で未来を待つことはない。未来を形作るために積極的に行動する。実践するためのスキルを紹介する。

Share
Tweet
LINE
Hatena

実体験から学ぶ能力

 『サンフランシスコにあるカリフォルニア大学の整形外科の教授であるスコット・ダイ医師は、サンフランシスコ膝関節診療所の代表を務めています。膝関節の痛みの原因を突きとどめる為、ダイ医師は麻酔なしで自身の両膝を切開させ、痛覚感受性を調べさせました。このようにして、ダイ医師は自分自身に患者が経験する痛みを味あわせることで、その痛みをより正しく理解したのです。現在、ダイ医師は「膝関節痛と鎮痛」の研究のリーダーを務めています。学ぶためにここまで大げさなことをする必要はありません。しかし、動画やオンライン・シミュレーションを使って学ぶことはできます。実体験から学ぼうとすることは時に、いままで経験したことのない新しい世界に挑戦したいという願望に従って行動することでもあります。

 例えば、ある工業用洗浄剤製造社のCEOと上級幹部は、バスで旅行しながら安いモーテルを回り、企業の製品を使って特に汚れた部屋の掃除をしました。この時、モーテルのルームキーパーに与えられた通常の掃除時間と同じく、一部屋20分間で掃除することを課題としました。この実体験から学んだことを通して、幹部たちは、重労働者がどのように自分達の製品を使っているのか直接知ることができました。彼らは、清掃業務担当者の母国語で書かれた取扱説明のラベルを製品に張り付ける必要があることを理解できたのです』

ここで事例としている「麻酔なしで自身の両膝を切開させ、痛覚感受性を調べさせました」というのはあまりにも極端過ぎることですが、何事においても机上の空論だけでは前に進んでいくことはできません。実際に体験をすることで、それに対しての本当の問題や醍醐味を知ることができます。日本で言うなら「現場主義」のようなものですが、実体験から学ぶ能力とは、あらゆることにおいて非常に重要なことなのです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る