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SEのコミュニケーション能力向上がITを「武器」に変える〜その3エグゼクティブのための人財育成塾(3/3 ページ)

「論理思考力の強化」、これは近年多くの企業が社員のベーシックスキル育成テーマとして取り上げている。SEの育成においても、当然のことながら例外ではない。しかしながら、「論理思考力」を駆使して考えてコミュニケーションをとっても、実際にはうまく行かないケースがよくあるのも現実である。そこには、何が欠けているのだろうか?今回は、相手の「納得」を得るためのコミュニケーション手法の考え方に関して解説する。

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納得を作り出すコミュニケーション

 本コラムではSEのメンバーに対する指導を例にとって解説しましたが、この内容はどのようなビジネスの場面でも必要な事です。ビジネスにおけるコミュニケーションは、多くの場合「相手に自分の望む行動をとってもらう」事が目的となります。その際には、「嫌々」ではなく「自ら進んで」行動してもらえた方が良い結果を産むのは当然です。これを実現するためには、相手を論理で「説得」するだけでは不十分なのです。相手には相手の理屈が、そして感情があります。そこを傾聴し、配慮したコミュニケーションを取らなければ、自分が正しいと思っている論理だけをぶつけても行動してもらえない、あるいは受け入れてもらえないという結果になりかねません。前回書いたOJTの指導に際しても、また何らかの提案、提言をする際にも、相手の「納得」を作り出すように論理を組み立てるようにして下さい。最後に、図3として「納得を作り出すコミュニケーション」のプロセスをご紹介しますので参考にして下さい。


図3

著者プロフィール

井上 浩二(いのうえ こうじ)

株式会社シンスターCEO。アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)を経て、1994年にケーティーコンサルティング設立。アンダーセンコンサルティングでは、米国にてスーパーリージョナルバンクのグローバルプロジェクトに参画後、国内にてサービス/金融/通信/製造等幅広い業種で戦略立案/業務改善プロジェクトに参画。ケーティーコンサルティング設立後は、流通・小売、サービス、製造、通信、官公庁など様々な業界でコンサルティングに従事。コンサルタントとしての戦略立案、BPRなどの実務と平行し、某店頭公開会社の外部監査役、MBAスクール、企業研修での講師も務める。


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