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利益を追うな、やりがいを見出せ「聖書」の知恵が成功を導く(2/2 ページ)

個人または組織に「天職発想」を身に付けさせることで、数々の成功を収めている元経団連事務総長の三好正也氏に、天職発想とは何かについて話をうかがった。

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楽しいと思える仕事が天職

 松島:自分の仕事が楽しいと思うことが、その仕事を天職だと考えるための第一歩だということですね。

 松島:話は変わりますが、聖書には、

 (1)「人は神に創られた最高傑作である」

 (2)「人は、それぞれ目的を持って神によって創造された」

 (3)「人は神に愛されている」

と書いてあり、この3つの原則が聖書の根幹となっています。特に(2)に関しては先程、三好さんが言っていた「社会のために必要なことをする」という人間の目的意識は、神が与えたとも言えると思います。この3原則から読み解ける印象的なメッセージはありますか。

 三好:この3原則には、「自信を持つこと」がとても重要であることを教えてくれています。松島さんが言っていた「人は神に創られた最高傑作である」という聖書の原則は、自信を持つ大きなキッカケになりますね。他者から認められる機会がなかなか少ない世の中だと思いますので、自分のセルフイメージが高いことは成功には欠かせない要件だと思います。もちろん、自分が努力しなければ、自信を持つことなんて出来ませんが。

 松島:経団連に勤務されていた時、キリスト教発祥の地であるイスラエルに、何度も行かれたとか。

 三好:はいそうです。世界各国の経済界のトップが集まる会議への参加が目的だったのですが、そこで出会ったアメリカやヨーロッパ人の多くは、ユダヤ人でした。なぜ経済界のトップにユダヤ人が多いのか考えていましたが、聖書の原理・原則に慣れ親しんでいるからだろうと思いました。

 松島:最後に、現在の活動状況について、聞かせてください。

 三好:これからの日本経済を担う世代を支援・育成する事を目的に、ビジネスマッチングや経営・財務コンサルティングを行う、株式会社ミヨシ・ネットワークスの代表を務めています。企業経営の指導はもちろん、彼らには、自分の仕事は神様から与えられたという“天職発想”を浸透させたいですね。

 松島:これからも、頑張ってください。ありがとうございました。

【インタビューを終えての感想】

 三好さんは、経団連事務総長として日本の戦後の混乱から復興・高度成長させることを目的に具体的な方策を説き、その目的に向かって、しっかりと日本の高度成長を導いてきた功労者です。日本の経済界のトップ中のトップである歴代の経団連会長を強力に、長年支えてきた実績は、三好さん自身の性格を大きく生かしてきた結果であり、まさしく天職であることを再認識しました。

 また、筆者が提唱している聖書に隠された性格分析「ケルビム・パターン」によると、人に仕えることで力を発揮する「雄牛タイプ」でした。雄牛タイプは目標を設定して、それを実現する力があり、仕えることが得意なタイプですので、各業界のトップをサポートする経団連事務総長という仕事は天職的だと言えるのでしょう。

著者プロフィール:松島 修

1960年東京生まれ。法政大学工学部電気工学科卒。FP(ファイナンシャルプランナー)の最高資格CFP(Certified FinanciaI Planner)・元CFP試験問題作成委員。日本最大規模の顧客を抱える投資顧問業者「エフピーネット有限会社」代表取締役。資産のコンサルタント・実務家。投資顧問業者として日本最大規模の読者を持つ有料メルマガ新イーグルフライ主宰FP、FXの第一人者として、『日経新聞』『日経マネー』などの執筆・取材や、テレビ東京『クロージングベル』『E−morning』などテレビ出演等、マスコミに数多く取り上げられる。著書に『聖書に隠された成功法則』(サンマーク出版)、『聖書に隠された性格分析ケルビムパターン』(マガジンハウス)がある。


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