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未来社会への投資、心の宝物を増やす寄付をしよう!会社人よ、社会人になろう!(3/3 ページ)

東日本大震災から6か月。心なしか世間の関心が薄れてきているが、被災地はまだまだ復興には程遠い。今だからこそ被災地の人々に寄り添った支援が必要とされている。現地に行かなくても支えることができる。

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行動したくなったら1歩踏み出してみる

 1、寄付先の選び方

 3つの観点は必ずおさえましょう。寄付金の使い道が明確である、団体が信頼できる、活動内容に強く共感する。寄付先を見つけるには寄付サイトの活用をお勧めします。それぞれに団体選定基準があり、安心して寄付ができます。一例を示します。

 ・Give One(ギブワン):現存する日本で最も歴史の長いオンライン寄付サイトです。

 ・イーココロ:クリック募金を中心に寄付者コミュニティも備えています。

 ・JustGiving :寄付を募る側になるというコンセプトで、新しい寄付のスタイルを提案しています。

 時間のある方は、自分でじっくり調べて比較したり、NPOのイベントや報告会に参加してみてください。直接様子を知れば一層親近感が沸きます。特に代表者の人柄や考え方を知ることは大事です。寄付がつながりを生むからです。

 2、寄付の心構え

 応援の気持ちを伝えることが大事です。寄付は匿名でもできますが、できれば名前と応援メッセージを添えてください。お金に意思が入ります。活動報告は是非読んで感想を伝えてください。可能であれば報告会に参加して直接成果を聞きましょう。双方向のやりとりは何よりもNPOの力になります。機会があればボランティアや現地訪問ももちろんOKです。自然保護団体が実施しているエコツアーなどへの参加は寄付者の醍醐味です。

 3、企業で社員寄付の促進を考えている方へ

 NPOの情報が集まっている中間支援団体が相談にのってくれます。筆者が理事を務めているパブリックリソースセンターもその1つです。CSRコンサルティング会社や、自治体の市民活動推進課などにも情報があります。企業理念や事業領域を考えますが、最も大事なのは今社会で何に寄付が必要なのかという観点です。企業が自社のことではなく、大きな視点で未来社会を考えていることを説明すれば、株主や社員の共感につながります。

著者プロフィール:鷹野 秀征

ソーシャルウィンドウ株式会社代表 特定非営活動利法人パブリックリソースセンター理事 寄付サイトGive One 事務局 社会起業大学 講師 ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京 パートナー。

外資系コンサルティング会社で10年就業後、2001年より市民社会の実現を目指してNPO支援・CSR支援・社会起業家支援を生業としている。企業からソーシャルビジネスを創出すべく、企業経営者・社員の心の「社会の窓」を開ける支援を行っている。


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