検索
連載

崖っぷち投資家から経営者へビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)

さまざまなビジネスにおける経営判断や意思決定のよりどころとなるものは、やはり原理原則となる考え方。現場で起こる意見の食い違いや未知なる出来事をその時々で解決する。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


 「崖っぷち投資家ボコられ経営塾」の中では投資で失敗してしまった主人公が投資において基本的な考え方を学び、その後その投資商品を扱う証券会社の社員となり、その立場でいろいろなビジネスの問題に遭遇し、それをブレイクスルーしていく内容を小説形式で面白く描いています。

 著者と著者の会社で起こった実際のイベントを題材に、その時の主人公の想いや考え方を描きながら、気付きと学びを得ていきます。例えば3億円の赤字で倒産寸前からどのように業績をV字回復させたか、新規上場があわやストップというところから適切な意思決定により、見事上場を果たした、また、競合が追随してきて自社戦略を模倣されかけたが、競争に巻き込まれず差別化を維持することができたなどです。


「崖っぷち投資家ボコられ経営塾」

 投資家として長期安定継続的に資産運用を行っていくということは一人っきりという最も小さな単位でビジネスを行うことに他なりません。リスクやリターン、継続性や経営理念、行動指針などを足下の一人の個人投資家の視点から描いていますので投資に興味のない方でも当事者として学べる部分が大きいかと思います。

 底流には現代の軍師諸葛孔明とも呼び声のあるマイケルポーターの「競争の戦略」をちりばめており、トレードオフの考え方やコストリーダーシップ、差別化、選択と集中、などなどマーケティング戦略を実際の事例に当てはめて取り上げてもいます。

 実際のビジネスでは「通り一遍のマーケティングメソッドは知っているけど実践では通用しない」。しかし、さまざまなビジネスの時間軸上での経営判断や意思決定のよりどころとなるものは、やはり原理原則となる考え方に依存するところが大きいということです。

 バタバタ、ドタバタの中でプロセスが流れ、成功失敗はともかく結果が出るのが実際のビジネスです。その現実を進むときに、また振り返ったときに、その道は誰かが似たような状況を経験しているのだということに、またそれを考え方として示している類例や経験も多くあるのだということに気付いていただければと思います。

 理論ばったものではなく現実の等身大での経営というものを捉えられるように本著書は描きました。「顧客第一」というフレーズは誰もが唱えるビジネスのスローガンでありますが、実践としてこの視点で経営を考えたり判断をしていく、アクションを行っていくということはよほど意識をしていない限り、とても難しいものであります。

 主人公は個人投資家として成功するというゴールに向かって取り組む中で何度も有頂天になり、何度も鼻をへし折られ、そのたびに一歩ずつ、お金を稼ぐということ、即ちビジネスとはどういうことか、どういう風にビジネスに向かい合っていかなければいけないかということを学んでいきます。基礎を身につけたところで、ほぼ実話にもなった現実の、大変なビジネス課題に放り込まれ、その課題に取り組む一人の関係者として問題解決や結果を見ていくことになります。

 かなり簡略化してありますが、そこには実際の現場で通常起こるだろう意見の食い違いや未知なる将来事象に対しての小さくともその瞬間には大問題である大いなる意思決定を当事者の視点で描いたつもりです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る