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崖っぷち投資家から経営者へビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

さまざまなビジネスにおける経営判断や意思決定のよりどころとなるものは、やはり原理原則となる考え方。現場で起こる意見の食い違いや未知なる出来事をその時々で解決する。

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課題を解決し成功を手に入れる

 どんなビジネスも課題だらけです。時には複数の課題が一度に、また課題をクリアした後にはより大きな課題が飛び込んでくるものです。「会社の決定」などという他人事ではなく当事者として実際に課題にぶち当たるのは一人一人の等身大のビジネスマンです。

 それぞれが当事者として一生懸命考え抜き、迷いながら、ベストと思える意思決定をしていくからこそ、最善を尽くしたという想いの中で、結果というものが出てくるのだろうと思います。

 ビジネスには運もついて回ります。偶々タイミングが悪かった、環境が少し違ってた、そんなことも実際には日常茶飯事です。同様のアクションを起こしても上手くいくときも上手くいかないときもある。

 複雑系でさまざまな考えや戦略が入り乱れる実際の環境の中でビジネスとして成功を勝ち得るのは並大抵のことではありません。しかしビジネスとしてそれなりに上手くいったものを振り返れば、徒手空拳なアクション、いい加減な意思決定ではなく、それなりのプリンシプル・考え方や納得いく説明がつけられるものです。

 会社というのは良いときも悪いときもあります。ただどんな状況においても自分自身が最大の努力をし、最大の謙虚さをもって学び、納得のいく最良の判断をし続けていく、その中からしか確かな成功というのは勝ち取れないのではないかと私は思います。

 「投資なんて」と思っている方も是非読んでみてください。いつかくる老後、即ち等身大の自分自身となり、体ではなくそれぞれの財産に仕事をさせていかなければならなくなる時の為にも大いに学ぶところがあろうかと思います。

 つまるところ著者は投資で成功することとビジネスで成功することとは通じるものがあると考えています。むしろ不確定要因や複雑さから言えば投資で成功するスタンスを身につけるということはビジネスで成功する基礎であると考えています。

 なぜなら環境・条件として整備されたものが投資商品であり投資市場だからです。実際のさまざまな臨機応変なビジネス環境に比べはるかに限定的な環境・条件の中で取り組んでいけるからです。

 むろんリスクや不確定要因も投資の中でも当然のこととしてあります。投資に取り組むということは、そういったビジネスに付きまとう所与条件のようなものも投資の中で基本的所与として理解し、取り組んでいけるスタンスを身につけられると思うからです。

 実際のビジネスの参考になると思いますので、皆さんに是非読んでいただければ幸いです。

著者プロフィール:奥山泰全(おくやま・たいぜん)

1971年三重県津市生まれ。慶応義塾大学商学部卒。証券会社にてマーケティング・情報企画・IT戦略・コールセンター統括・経営企画・証券事業部長、ネット取引システム構築などを経て、2006年8月より株式会社マネーパートナーズ代表取締役社長に就任。赤字経営の同社を、就任からわずか1年で上場させる。現在は株式会社マネーパートナーズグループの代表取締役を兼務。外国為替証拠金取引(FX)、証券取引をビジネスの基盤とする。個人投資家へのサービスの提供、および他金融機関への自社システムの提供やASPビジネスを展開。個人投資家時代に、投資で5億円を稼いだ「伝説の相場師」である。


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