「書き続ける」から生まれた5000社とのビジネス:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/3 ページ)
メルマガのなかで相手の心をつかむことができれば、思い出してもらい選ばれやすくなる。選ばれる文章のポイントは「信頼」。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
ウェブサイト、ブログ、メール、メルマガ、Facebook、Twitter。新たなツールが生まれるたびに要求されることがあります。
――それは、「書く力」です。
昔は、会えば持ち前の営業力で何とかなったかもしれません。しかし今は、会うのにも一苦労。かりに電話で話せたとしても、ウェブサイトを見ながら「会うべきではない」と判断されることもあります。
また、メールで問い合わせても、ウェブサイトやブログを見て、(返事は必要ないと判断されて)返事がこないこともあります。セミナーや交流会などで名刺交換をしても、そのあとFacebookやTwitterの情報を見て「会うのをやめよう」と思われてしまうことも。
インターネット上でのコミュニケーションは文字情報が基本です。どんな情報が表に出ているかで、大きな機会損失につながる可能性があるのです。
求められる「文章力」とは?
「書く」ことは特別なことだと思われがちですが、実はそうではありません。「話す」「聞く」と同じように、「書く」ことも一人一人に求められているのです。
そうした「書く」ことに焦点を当てたのが、拙著「お客様に選ばれるウェブ文章術」です。本書では、わたしが実践してたどりついた、信頼と売り上げをアップするウェブ文章術を紹介しています。
本書が生まれたきっかけ
わたしは起業してもうすぐ10年になりますが、起業当初は、「コネなし」「お金なし」「スキルなし」の「3なし」状態でした。しかし、1年目で「メルマガコンサルタント」として認知され、出版、講演、コンサルティングなどの仕事が次々と舞い込むようになりました。
それから10年で、19冊の書籍を執筆し、数百回の講演、200回以上のメディア露出をしてきました。
――なぜ、このような成果を出せたのか?
その理由は簡単です。「書き続けた」からです。自分がメルマガを発行するなかでの試行錯誤やノウハウを書き続け、包み隠さず発信をしてきました。いつしか、メルマガを読んだ人たちから、メルマガの相談が来るようになったのです。
われわれは、自分が受け取る情報で相手が何者かを判断しています。わたしがメルマガを通じて「メルマガについての情報」をひたすら発信し続けたことで、相手は「平野友朗さんはメルマガの専門家」と認知したのです。この経験がわたしにとってのパラダイムシフトです。
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