仕事人生の9割は主任・係長時代で決まる!:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)
仕事人生の成否の9割を決定づける新任リーダー期の、絶対に間違えない過ごし方。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
「初めてリーダーとなった、主任・係長の悩めるAくん(32歳)のための一冊を書いてもらえませんか」編集部よりそのような声掛けがあり、今回、本書を書き下ろしました。
さまざまな立場、状況にある経営者やリーダーのキャリアを10年来見続けてきた多くの事例の中から、その主任・係長時代を棚卸ししてみて、改めて身震いしました。この時期をどう進んだかで、皆さんのその後が決まっているじゃないか……。
わたしはこの10年間、経営者やリーダーの人たちのキャリア、転職の支援を中心に活動してきました。その層の方々およそ6000名以上と会いましたが、成功している人、残念ながらうまくいっていない人がいます。その違いは何なのかを日々確認し、紐解き、整理、体系化しながら、今後の道を切り開こうという皆さまのための人材コンサルティングを行っています。
そこで客観的に経営者、リーダー層のキャリアを見てきて分かったのは、彼らの仕事人生の9割は、30前後〜30代半ばまでの主任・係長時代で決定づけられているということ。長い仕事人生、誰しも必ず山谷があるものですが、好調不調に関わらず、成功している人達は等しく、その土台を主任・係長時代に築きあげています。
組織のリーダーとして活躍する具体的な方法
今回、そのターニングポイントとなり得るものを、可能な限り洗い出してみました。紙幅の限界があるので、一般的な類書に触れられているようなことはなるべく割愛し、実際にその後経営者やリーダーとして活躍している人の共通項、特長や取り組んでいる具体的なことに絞り100項目挙げています。そのなかでも特に気付いてほしいことを紹介します。
係長・主任の仕事のキホン:
- 会社の中で「もっとも未来への可能性を持つリーダー」だと自覚する
- 地位を与えてもらっただけでは、うまくはいかない
- 「頼られる」ばかりより、「頼る」リーダーがよい
- 「幹部への最終選抜」にエントリーしたという意識も大事に、など
いま活躍する経営トップが係長・主任時代にやっていたこと:
- 成功するトップは皆、「いつ、係長・主任を卒業するか」の目標を決めていた
- 自分を動機付ける&「鍛錬マニア」
- 学びへの投資癖があった
- 楽しみながらのめり込む!、など
プレイヤー兼指導者の必勝コミュニケーション術:
- 「言い出しっぺ」ポジションを常にキープせよ!
- 上司にも部下にも本気で怒る
- メンバーに期待し過ぎない
- 「まず、やれ!」と言う
- 一生忘れられないフォローをしよう、など
これだけおさえよ!リーダー力:
- チームでもっともあきらめの悪い奴になれ
- 「スターシステム」を取り入れてみよう
- 結果ではなく、プロセスや方法を常時チェック&修正
- 成功するまで担当を降ろさない、など
新任リーダーとしての上司・会社とのうまい付き合い方:
- 課長、部長だって人の子だ。上司の悩み相談に乗ろう
- 「ロジック(論理・理由)」プラス「嗅覚」を働かせよ!
- 辞表なんて、間違っても書くな!、など
背中を見せる現場リーダーの仕事術:
- 「プロフェッショナル」に働こう
- 「自分との約束」を絶対に破らない
- 「早いパス回し」と「シュートで終わる」で仕事が10倍楽しくなる
- 変化という刺激を常に組み入れよう、など
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