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赤字削減優先、インフラ整備延期 マレーシア、格下げや通貨安で対応

財政赤字の削減を目指すマレーシア政府は、支出抑制のためにインフラ整備計画を延期する方針だ。

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 財政赤字の削減を目指すマレーシア政府は、支出抑制のためにインフラ整備計画を延期する方針だ。「開発独裁」とも言われ、強力な政府が国営企業と一体になって開発を主導してきた同国だが、財政状況の悪化への対応を優先させる。現地英字紙スターなどが報じた。

 同国では家計債務・公的債務が増加し、補助金などが原因で歳出も増えるなど財政状況が悪化。今年7月には米格付け大手フィッチ・レーティングスが同国の国債の格付けを引き下げた。また、通貨安の傾向も続き、リンギットは今年に入って最大で約8%下落した。

 こうした状況を受けてナジブ首相は「財政赤字を削減し、市場の信頼を取り戻す必要がある」と述べ、インフラ整備計画の延期や補助金削減などを進めて財政状況の改善を図る考えを示した。延期する計画について、同首相は具体的な計画への言及を避けたものの、「資材や設備などで輸入に頼る割合が大きなものから延期の対象とする」と説明した。

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