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「仕事ができる人」より、「品のある人」が、チャンスをつかむビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)

あなたはどんな人とまた仕事がしたいと思うだろうか。次回も仕事を頼まれるには理由があった。

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品のある人、品のない人 / 紙一重だけど決定的に違う些細なこと

 『品のある人、品のない人 /紙一重だけど決定的に違う些細なこと』(ぱる出版)を書きました。

 今なぜ、この本か。

 「仕事ができる」とは、「この人と仕事がしたい」と思ってもらえるかどうかです。上司が部下を使う時も、部下が上司についていく時も同じです。「この人と、仕事がしたい」と思うのは、どういう基準かというと、「感じがいい」ということです。

 「感じがいい」は、持って生まれたモノではありません。「感じ」は、英語と同じように、学習して身につけるものです。「感じがいい人」は、「感じのよさ」を学習して身につけたのです。「感じ」と言うと抽象的な言葉に思えますが、具体的なことです。

 それが、「品」です。

 「品」は、マナーから生まれます。

 「仕事ができる人」は、「仕事をする能力」ではなくて、「マナー」で決まるのです。どんなに仕事ができる人でも、マナーが悪くて、品がないと、その人と一緒に仕事をしようとは思いません。たとえ、仕事ができなくても、マナーがよくて感じがよかったら、またチャンスをもらえます。

 マナーは、失敗した時でも、敗者復活のチャンスをもらえるのです。失敗した時でも、まわりの人が応援してくれるのです。仕事は、一人でするものではありません。まわりの人と一緒にするものです。

 「仕事ができる人」とは、「まわりの人に、気持ちよく協力してもらえる人」なのです。どんなに能力があって、どんなにいい成果を上げたとしても、感じの悪い人に、次回の仕事を頼みたくありません。

 感じのいい人には、結果がどうあれ、次回の仕事を頼みたくなります。

 「仕事ができる」とは、「次回の仕事も頼まれる」ということです。マナーで品を身につければ、次回の仕事を頼まれることができるのです。品と言うと、つい、道徳的なことや、精神論のイメージを持ってしまいがちです。

 でも、品は、実際には、仕事と密接に結びついている大事な能力なのです。

「あの人は、仕事ができるけどね……」と言われるのは、「仕事ができるけど、頼みたくない」ということなのです。

 仕事ができるのに、なかなかチャンスがつかめない人がいます。こういう人は、つい、もっと仕事の能力を磨けば、チャンスがつかめるのに違いないと、思い込んでしまいます。その結果、マナーや気配りをおろそかにしてしまいます。

 マナーに気をつけていると、仕事がおろそかになるからです。マナーに気を使っているヒマがあったら、その分仕事の能力をつけようと頑張ってしまうのです。そのうちに、「こんなに仕事ができるのに、なんでチャンスがつかめないんだ」とねじ曲がっていきます。

 ますます、チャンスがつかめなくなってしまうのです。

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