学歴や能力以上に大切なモノがある。それは、「好かれる」こと:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)
学歴もないし、能力だって大したことはない。容姿だって嵐やEXILEに比べたらゴミだ。でも放送作家として、ゴールデン番組に次々と参加。何が違うのか?
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ボクは、運がいい。学歴もないし、能力だって大したことはない。容姿だって嵐やEXILEに比べたらゴミだ。でも、運がいいことに放送作家として、ゴールデン番組に次々と参加。なんと修行期間がほとんどなかった。
普通下積みのようなものがあるのだが、ボクの場合は、「天才たけしの元気が出るテレビ」の予告編を書くのが、下積みだった。しばらくすると、運がいいことにフジテレビでウッチャンナンチャンのゴールデン番組を担当し、気がつけばゴールデン番組ばかりをやっている放送作家へ。
能力は大したことがない。
国語の成績もずっと2だった。
本当に運だけ? と思っていた。
番組の構成会議に出ていると、ボクよりも優れた放送作家がクビになってゆく事を結構見る。この間もボクよりも文章能力が優れた放送作家が首になった瞬間を目の当たりにした。残念だ。
コンサルタント業を始めたのは30才を過ぎてから。今まで100社近くに携わり、現在も15社のコンサルタントを勤める。そのうち10社は大手企業だ。よく、同業者のコンサルタントから聞かれる。「野呂さんはどうやって仕事を営業しているのでしょうか?」と。だが、残念ながら営業らしい営業はしていない。
セミナーのあとで話しかけられたり、オフィシャルページからメールをもらったりして、仕事がどんどん拡大している。本当に皆さまのおかげだ。コンサルタントとしても実は大したことがないと思っている。これまでにボクより優れたコンサルタントに何十人もあっている。だが彼らは仕事に困っていたりして本当に気の毒だ。
なにが違うのか? ということを分析していたら、それは「好かれる」というキーワードに到達した。そして、世の中には「好かれる」ことでうまく行っている人が多数いることが分かった。それを一冊にまとめたのである。
例えば
「恋人のおみやげに松阪牛と東京ばな奈、どっちを持ってゆくべきか?」
「指の毛一本までメンテナンスと、生え放題とどっちが好かれるか?」
「弱みを見せるほうがいいか?いいところだけ見せる人がいいか?」
分かりますよね???
最初の例題は、「松阪牛」。
家族で食べて喜んでもらえるのはなにか? 考えた結果である。まさか松阪牛とは? というのはポイント。ここの一節では、ボクが大好きな漫画の島耕作さんについて書いています。そう「課長島耕作」「会長島耕作」の彼です。彼を嫌いだ!という男性は少ないと思います。実は彼はプレゼント上手。サプライズ上手です。詳細はここではのべませんが、島耕作さんを見習うと女性にモテる可能性が高くなると思います。
次の例では、もちろんメンテナンスです。ボクは指、鼻毛、そして胸毛などもメンテナンスしています。それは「鼻毛が生えているから仕事を発注したい」「指毛が生えている人が好き」という女性に会ったことがないからです。
そして3番目、もちろん弱みを見せたほうが好かれます。それは正直な自分を晒すということです。ボクが大好きな作家に林真理子さんがいます。林さんの本を読むと、本当によくぞここまでという格好わるいことがたくさん書かれています。(笑)。そしてそれが帰って気持ちいいのだ。「そうそう、実は私もそう思っていた」「そうそう、林さんもそうなんだ」と安心することはありませんか? 安心感は、好意です。「私、安心できない人が好き」「私、不安な人といると楽しくてしかたがないんです」という人に会ったことがありません。
多くの人は、はやりそういった意味でも安心感がある人が好きです。林真理子さんの文章にはスキはないが、林真理子さん自身には沢山のスキがある。それが彼女の好感度を生んでいるのです。
あなたもそんなことありませんか? 完璧な異性よりもどこかおっちょこちょいな人のほうが好きということがあるでしょう。そんなことを述べたのがこの一冊です。
そんな感じで多くの人が登場する書籍です。方言をつかうジャパネットの高田明前社長はなぜ物が売れるのか?ライフネット生命の出口治明会長兼CEOはどうして好かれるのか? その秘密は話し方と馬鹿正直さです。方言を使われることでどことなく懐かしさと親しみやすさが湧くのです。それが好かれるポイントです。
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