今の会社に残るか? 移るか? 独立か?――70歳まで働く「社会人人生50年時代」到来のいま、30代以降の転職を成功させる方法:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)
ステージをクリアしなければさらなる成長は見込めない。中途半端に課題から逃げる転職を繰り返しても仕事の壁はなくならない。会社に残るか、転職かそのポイントは。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
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現在、定年年齢は60歳から65歳に引き上げられる経過期間にあり、年金受給開始年齢も、生まれ年ごとに徐々に60歳から65歳に引き上げられています。定年も年金受給年齢も、早晩、70歳までに引き上げられるだろう、という見解が専門家から多く聞かれます。
私たちは、70歳まで働き続けなければならない
高齢化社会での労働力確保の問題、年金制度の破綻危惧の問題と、先行きの暗い話が多く待ち受けているのが、私たちがこれから向かう日本の未来なのです。
一方で、医療や生活技術の進歩による長寿化と高齢者の若返りは、未来への明るい側面と捉えられます。 60代の人とお会いすると、気持ちも体力も外見も、少し前の50代か40代後半くらいの人がとても増えました。
社会の必然からも、世代の若返りという前向きな要因からも、すぐ目の前に「70歳まで働く」時代がやってきています。つまり、20代から60代まで「社会人人生50年」の時代が到来しているのです。私たちは長期戦での「働き方」「キャリア戦略」が問われているのです。
当社は経営者層・経営幹部層に特化しての採用支援・転職支援・キャリア支援を行っていますが、昨今、次のような相談が増えています。
「50歳を過ぎて役職定年が近づいてきています。責任ある立場から引き下がり、給与も7割、下手をすると5割程度になってしまいます。残りの10年を補助業務で生きることには耐えられません。まだまだ第一線でやれる自信もあるし、やりたいので、新しい場を求めたい。私を役職者として使ってくれる会社を紹介してもらえませんか」
ここで人生は大きく2つに枝分かれすることになります。
ひとつは、希望の通り新たな職場で50代、60代とマネジメントの第一線で活躍できる場を見事につかみ、満足いく人生を踏み出す人。
もうひとつは、希望に合った新天地を見つけることができず、現社の降格条件を飲まざるを得ない。あるいは、早期退職を選ばざるを得ず、フルタイムの新天地を得ることもできずに、仕事人生の山場を早めに終えることになってしまう人。
その分かれ道は、一体、何によるものなのでしょうか?
今回の本では、30代以降の世代のリアルな【転職事情】/「やりがい」「年収」「環境」で満足感を得るための【理想のキャリアのパターン】/「若くて安い人材」との賢い戦い方を知り、【転職市場で勝ち抜くための方法】30代以降の転職を成功させるための、具体的な【「エントリー法」「職務経歴書の書き方」「面接テクニック」】/ヘッドハンターの視点から、「あなたが欲しい」と声がかかる人の【自己PRとテクニック】/確固たるキャリアを築くための条件である【リーダー人材になる方法】について、一般論ではなくその実態・実際について詳しく紹介しました。
世の中には新卒や若手向けの情報が多いこともあって、30代以降のリーダー層・幹部層・経営層向けの転職・キャリアの実態と方法論についての情報がほとんど出ていません。一般的に言われていることに、かなり多くの嘘や誤解があるのが、この世代の情報です。ぜひ正しい情報を入手していただければと思います。
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