その会議、1回100万円です!:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)
あなたの会社でも毎日会議があり、ネガティブなイメージを持っている人も多いだろう。そんな会議が面白く好きになるためには?
ちょっと考えてみてください。あなたがバレーボール選手だったとして、「自分は監督に評価されている」と判断できる材料は何でしょうか。自分で決めたスパイクの数でしょうか。ほかのメンバーと比較して褒められる数が多いことでしょうか。
そうではなく、一番の判断ポイントは「試合に出してもらえること」です。
つまり、会社においては「会議に呼ばれること」こそ重要。回数多く、会議に呼ばれる人は評価が高い人。あなたは会議に呼ばれる人になるべきなのです。
それを、「時間ばかりかかってくだらない」と参加を嫌っているのは、判断ミスと言わざるを得ません。また、自分を大きく見せようと会議で尖った意見を述べている人は、次のチャンスを失うことになります。
呼ばれた会議で一生懸命ボールを拾っていれば、また別のホットな会議にも呼んでもらえます。そうしたことを重ねていくうちに、あなたの仕事は着実に大きなものになっていきます。会議に呼ばれる人は、自ずと仕事ができる人になれるのです。
「会議」って何なのか?
一口に「会議」と言っても、いくつかの形態があります。私は、会議を大きく3種類に分けて考えています。
1つめが、会社のトップが社員に自らの考えを伝達するための会議。「経営戦略会議」などと呼ばれることが多く、「こう決めたから、みな理解して頑張るように」という命令に近い形で内容が伝えられます。
2つめが、プレゼンテーションとしての会議です。
提案する内容が決まっているプレゼンでは、準備を怠らないことが勝負の決め手となります。想定される反論や質問についても徹底的に準備をしておく必要があります。
そして3つめが、アイデアを持ち寄ってブレストし「ものを決める」会議です。
本書が最も役立ち、また参加の仕方次第であなたの評価に大きな影響を与えるのがこれです。ですから、今後、本書で「会議」と呼ぶのは「ものを決める会議」のことだと思ってください。
そう、いろんな会議があります。ボクは、毎日10件近い会議があります。土日もあります。でも苦になりません。なぜなら未来をつくるイベントに参加しているからです。
まずは会議に参加できること。そしてトスを上げ続けられること。そんなことが大切です。
最後にもう1つ。会議は、短ければ短いほど良い会議です。それはそうですね。確かに。長くて良い会議なんてどこにもありません。20分、25分、8分など、短い会議で物事を解決しましょう。
何とぞ。
さあ、会議という名のデートに出かけよう。今日も楽しいことが山積みです。ワクワクしていけば、リラックスしていいアイディアを述べられるはずです。
著者プロフィール:野呂エイシロウ
1967年愛知県生まれ。愛知工業大学卒。放送作家・戦略的PRコンサルタント。学生時代に「現役の学生」を武器に、電気メーカー、広告代理店との会議に参加。学生向け家電企画の立案・宣伝・PRに携わる。その後、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で放送作家デビュー。『ザ!鉄腕!DASH!!』『奇跡体験!アンビリバボー』『ズームイン!!SUPER』などに携わる。テレビ局独特の“笑い”にあふれた会議で、話し方や雑談力、提案力を鍛えられる。
放送作家としての「番組をおもしろくするネタづくりのノウハウ」をいかし、30歳の時から“戦略的PRコンサルタント”としての仕事をスタート。企業の商品やサービスを一般の人に「おもしろそう!」「欲しい!」と思ってもらうような独自の戦略立案を行っている。これまでに、「SoftBank」「ライフネット生命」「GROUPON」「Expedia」「ギルト・グループ」「hulu」「FolliFollie」「ビズリーチ」「ルクサ」をはじめ、金融機関、自動車会社、アパレルブランド、飲食店など、国内外の企業90社以上があり、“かげの仕掛け人”として活躍している。
著書に、『「話のおもしろい人」の法則』(アスコム)、『終わらす技術』『稼ぎが10倍になる「自分」の見せ方・売り出し方』(以上、フォレスト出版)、『毎日○×チェックするだけ!なぜかお金が貯まる手帳術』(集英社)、『プレスリリースはラブレター』(万来舎)、『好かれるのはどっち!?』(総合法令出版)、『ビジネスは、恋愛だと思えば全てうまく行く!」(実業之日本社)
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