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「強みを生かす」ために、捨てるべき7つのことビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)

「どうでもいい執着」や「独りよがりなこだわり」を捨ててみませんか。自分の「強み」を生かし尽くして、勝負をしてみてください。

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ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。



『すべてを手にする人が捨てている41のこと』

 こんにちは、らしさラボの伊庭です。私は、企業のリーダーへの研修と、その実践に向けてのコーチングを行っています。研修とコーチングをあわせると年間250回くらいの機会を持っているのですが、最近、気になることがあります。

 若手は、「嫌われることを恐れ、思い切った挑戦をしていない」、ミドルは、「会社がなければ生きていけない」、そんな萎縮した空気意識がまん延していることです。もちろん、今に始まったことではありませんが、それがもったいなくて仕方ないのです。

 私も21年間、会社に勤めました。そして、今は独立しました。別に会社がなくても生きていけています。私の周囲もそんな人であふれかえっています。だからといって、独立が良い、なんてことは言いません。どっちでもいいと思います。大事なことは、自分の「強み」を生かし尽くして、勝負をしているか、ということだけです。

 強みを生かし尽くすためには、「どうでもいい執着」や「独りよがりなこだわり」を捨てることだけで、実はスグに「強み」を生かすことはできたりします。そんな思いから「すべてを手にする人が捨てている41のこと(かんき出版)」を書きました。今回は、ここから重要な7個をピックアップし、エッセンスを紹介していきます。

1、「弱み」を捨てる

 もし、あなたにコンプレックスがあったり、いくら頑張ってもうまくできないことがあるなら、何も卑下する必要はない。他のことでカバーすればいい。口下手なら、しっかりと聞き上手になればいい。論理思考が苦手なら、表現力を磨けばいい。

 私も人見知りだった。でも、聞き上手を武器にした。すると、猛者ぞろいの前職のリクルートで40回以上の社内表彰を受けることができた。だから、確信している。

 むしろ、あなたのできること、好きなことで、いかにして相手の期待を超えるかを考えた方がいい。期待を超えることに腐心すれば、弱みやコンプレックスを目立たなくすることなんて難しいことではない。

2、「全部」を捨てる

 栄枯盛衰の激しい芸能界にあって、露出を維持し続ける芸能人を思いだしてほしい。私の場合は出川哲郎さんだ。あなたは誰だろう。ひょっとしたら、その人の総合点は低いかもしれない。しかし、たった1点の「得意技」で勝負しているのではないだろうか。

 それが、上昇気流をつかむ法則なのだ。

 あるトップセールスの話し。彼はわずか3年の間に2つの会社で戦力外通告を受けた経験を持つ。営業の世界は厳しい。売り上げを伸ばせなければ退職を示唆されることもある。

 そこで、彼はやり方を変えた。

 「提案は苦手だでも、コツコツやるのは得意だ。アポイントの電話をかける量を増やそう、と。」同僚の多くが1日50件くらいのところを彼は、なんと200件もかけた。

 その結果はスグに出た。彼は、何百人の営業マンのトップになった。「得意技を作って、勝てる方法で勝つ」こう考えれば、必ず誰もがチャンスを手にすることはできる。

3、言われたように「ちゃんとやる」を捨てる

 言われたことは、「ちゃんと」こなす。でも、言われていないことまで、進んではしない。これを「賢い選択」と考える人がいる。でも、はっきり言おう。それを「消極的」と、人は受け取る。「消極的」な人が報われるほど、世の中は甘くはない。

 「1センチのおせっかい」を加えるだけでいい。1センチのおせっかいとは、こういうことだ。

 「言われてはいないけど、コレをすると喜んでもらえるかな」と思うことを想像して、それをやるだけでいい。会議で発表する場があったといしょう。こう考えるのだ。「みんは、どんなことをすれば喜んでくれるかな」と。

 すると、報告をするだけでなく、最新のマーケット情報をほんの少しだけ紹介してみる、そんなことでもいい。われわれが、本当に恐れるのは「叱られる」ことではない。

 恐れるべきは、消極的な人という「レッテル」を張られることだ。

4、「会社に守ってもらう」を捨てる

 会社のために、プライベートを犠牲にしている、と言うなら、冷静になってみたほうがいい。そもそも、本当に会社はあなたを守ってくれるのだろうか。会社は、あなたを「守る」かどうかでは考えない。あなたを「必要」とするかで考える。

 別に、友人や恋人との夕食を優先していいのだ。ただ、結果を出すことだけには、誰よりもこだわろう。

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