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2時間の差は人生の差ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)

あと2時間早く帰れるだけで勉強したり、人に会ったりできる。2時間早く帰ることができる人と、できない人には仕事の量ではなく生産性の差がある。

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2時間早く帰れるかどうかで、人生が大きく変わる


『なぜ あの人は2時間早く帰れるのか』

 長時間労働を解決していくのに必要なのは、労働時間を短くすることだけではありません。生産性を上げていくことが大事なのです。

 あと2時間早く帰ることができるだけで、勉強したり、人に会ったりできます。その差は、2時間でしかないのです。2時間早く帰ることができる人と、帰ることができない人には、仕事の量ではなく生産性の差があるのです。

 2時間の差は、人生の差になっていきます。

 以前一緒に仕事をしていて独立した男性と、久しぶりに仕事をすることになりました。彼に会った時に、パッと見て、服装がラフになったと感じました。

「以前はあんなにきっちりとしていたのに、なんでラフになったんだろう」と、違和感を覚えました。会社から独立したので、上司にあたる人がいないからということもあります。

 もう1つ気になったのは、以前は仕事のスピードが速かったのに、遅くなっていたことです。本来、独立してスピードが落ちるのはおかしいのです。それでは食べていけません。

 服装と仕事のスピードは連動しています。

 仕事のスピードを上げたい時ほど、きちんとした格好をすることです。ユニフォームを着ると、仕事は早くなります。軍服や工場のユニフォームも「きちんとした格好」です。汚さないように上着を脱いだり、腕まくりしたりするのは逆です。ラフな格好をすることで、仕事のスピードは遅くなるのです。

独立すると、スピードが落ちる。

 独立して成功する人と、失敗する人がいます。その差は、独立して仕事が早くなるか遅くなるかの差です。独立して仕事が早くなる人は成功し、遅くなる人は失敗するのです。

 本来、独立したら仕事のスピードが上がらないとおかしいのです。ところが、たいていの人はスピードが遅くなります。上司がいなくなるからです。上司がいる間は、上司に「あれはどうなっている?」と聞かれると困るので、必然的にスピードは上がります。

 独立して上司がいなくなった瞬間、締切がなくなって、遅くなります。スピードを上司に合わせていたからです。この感覚の人は、上司が休んだり、気づかれたりしなければスピードが遅くなります。みずからの意思でスピードを上げようとはしないのです。もちろん、独立した人全員が遅くなっているわけではありません。

 上司がいなくなって、

(1)スピードがさらに速くなる人

(2)気が緩んでスピードが遅くなる人

の2通りに、くっきりと分かれます。

 独立して成功する人と失敗する人との分かれ目は、ここにあるのです。

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