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50代 「仕事に困らない人」は見えないところで何をしているのかビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)

いつ、なんどき声が掛かってもいいように常に準備をしておく。どんな準備をしておけばいいのだろうか?

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 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。


お金に困らない人より、仕事に困らない人になる


『50代 「仕事に困らない人」は見えないところで何をしているのか』

 コロナの時代に、お金で悩んでいるリーダーは、多いです。どんな時代になろうとも、お金の悩みごとは多いです。占い師さんへの相談でも、「お金は大丈夫でしょうか」という悩みが根底にあります。

 お金の悩みから全てのことが起こります。お金のことについて考えている人ほどお金に困るようになります。お金に困らない人は、常に仕事のことを考えています。どうしたらお金が入るかということを先に考える人に、仕事を頼みたい人はいません。

 「どうしたらお金で困らないようになるでしょうか」と相談している時点で、まず発想を切りかえる必要があります。「なぜ自分に仕事が来ないのか」と考えればいいのです。

 世の中にこびていると、流行っているものを後追いしてレッドオーシャンに巻き込まれます。一番大切なことは、いかに「この人に仕事を頼みたい」と思われるかです。「この人と一緒に働きたい」と思われるかどうかが分かれ目になるのです。

 お金の次に多いのが、「どうしたら結婚できますか」「どこに行けば出会いがありますか」という恋愛に関する質問です。この質問は、発想自体が間違っています。出会いがあっても、自分が選ばれなければ意味がありません。

 人が大勢いるところに行っても、恋愛もしていないのに、最初から「この人と結婚したい」とは思われません。「この人、感じいいな」「この人とごはんを食べたいな」と思われるのが、まず第一段階です。「どうしたら結婚届にハンコを押してもらえますか」という方向に気持ちがいっている人は、発想自体を変えた方がいいです。

 「あなたと一緒に働きたい」と思われる人は、お金よりも仕事を大切に考えている人です。最初から「お金に困らないためには」という発想をする人とは、一緒に働きたいと思わないのです。

 「御社で働きたいんですが、給料はいくらもらえますか」と質問する人は雇いたくありません。根本的には収入のことを考えていても、お金の問題ではないところから一緒に仕事を始めたいのです。

採用される方法は、4つある。スカウト・面接・敗者復活・横入り。

 リーダーは、ヘッドハントされます。多くの人は、採用方法は面接だけだと思っています。採用の仕方は拡大しています。

 採用される方法は、

(1)スカウト

(2)面接

(3)敗者復活

(4)横入り

という4つの順番で起こります。

 スカウトされなければ、面接で頑張ります。面接で落ちたら、敗者復活を考えます。敗者復活でダメなら、横入りを考えます。常に、断られた時にプランB、プランC……と、切りかえることが大切です。

 人生は面白いことに、プランBの方が成功しやすいのです。事前に自分で想定しているものはうまくいきません。例えば、当初予定していた企画が諸般の事情でできなくなりました。仕方なくプランBにすると、プランAが滞りなくいっていた時よりヒットすることが多いのです。

 プランBは、自分のアイデアとまわりの人たちの協力や、究極は世の中全体や神様も含めての合作から生まれます。たった1人の力で考えたプランAより、プランBの方が必ず面白い展開になり、うまくいきます。

 しかも、毎回違う展開になります。「前にうまくいったからこのやり方にしよう」と前回のプランAの焼き直しばかりをしていると、状況が変わっているのでうまくいかなくなります。

 プランBは今の状況も加味されます。その方がその時代に合ったもの、求められているもので柔軟性があり、自分でも知らなかった力がより引き出されます。

 断られた時に、「方法はこれしかない」と思っている人はうまくいきません。それは柔軟性がなく、融通がきかないからです。

 どんな時代でも、「一生つきあいたい」と思われることを目指すのは間違っていません。ただし、一生同じやり方でつきあおうとすると、時代は変わっていくのでうまくいかなくなります。「一生つきあいたい」というのが目的なら、その時代に合わせたプランBの手段を常に考えます。

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