ビジネスアナリスト導入に向けた考慮ポイント:ビジネスとITを繋ぐビジネスアナリシスを知ろう!(1/2 ページ)
日本でもビジネスアナリシスへの理解が深まり、ビジネスアナリストの配置や育成に力を入れる企業も増えてきている。「ビジネスアナリストをどう育て、どう活かすか」押さえておきたいポイントを紹介する。
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ビジネスアナリシスの国際的な啓発団体であるIIBA(International Institute of Business Analysis)の日本支部が設立され、日本語版の『BABOK(Business Analysis Body of Knowledge)』が刊行されてから、気づけば16年が経ちました。
この間、日本でも少しずつビジネスアナリシスへの理解が深まり、最近ではビジネスアナリストの配置や育成に力を入れる企業も増えてきています。
本稿では、そうした「ビジネスアナリストをどう育て、どう活かすか」を考えるうえで、押さえておきたいポイントを紹介します。
ビジネスアナリストの専門性
まず、ビジネスアナリストの配置を考える際に最重要なのは、どの領域での活躍を期待するか、明確にすることです。
医師という職業の内訳が小児科医や外科医など多様な専門医に分かれるように、ビジネスアナリストも活動領域によって専門分化されます。以下は活動領域ごとに分類されたビジネスアナリストのタイプをまとめたものです。他にも、BI領域を担うビジネスインテリジェンスアナリストや開発と要求開発・管理の両面を担うハイブリッドビジネスアナリストといった役割のビジネスアナリストがいます。
一般的にビジネスアナリストという言葉からまず連想されるのは、「ビジネスシステムアナリスト(以降、BSA)」ではないでしょうか。もともと、ビジネスアナリストというキャリアが生まれた領域がIT開発・導入における要求管理であり、狭義ではビジネスアナリスト=BSAと捉えられることが多いです。
一言でビジネスアナリストといってもタイプによって強みや育てるべき専門性が異なるので、配置・育成を検討している場合は、まず自社に必要なのはどんな専門性を持つビジネスアナリストなのか設定することが有効です。
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