ニュース
エーザイ、臨床データマネジメント業務をアクセンチュアのインド法人に委託
アクセンチュアは、エーザイの臨床データマネジメント業務を本格的に開始する。エーザイは、同業務をインドにあるアクセンチュアのグローバル・デリバリー・センターへ移行させる。
アクセンチュアは2月13日、大手製薬会社エーザイの臨床データマネジメント業務を本格的に開始すると発表した。エーザイの臨床開発会社米Eisai Medical Researchと米Accentureが締結したグローバルな業務委託契約に基づいたもので、エーザイはインドにあるアクセンチュアのグローバル・デリバリー・センターへ臨床データマネジメント業務を移行させる。
臨床データマネジメントは、臨床データの収集、処理、分析準備、保存などの一連の業務。エーザイでは、この業務のグローバル標準化を積極的に進めており、今回、臨床データマネジメントの専門知識や技術を持つ人材がそろうアクセンチュアのインド法人であるデリバリー・センターに業務を委託する。今後、電子的臨床情報収集システム(eDC:electronic Data Capturing)業務も委託する予定で、データ収集やデータ報告のさらなる迅速化も図る。
日本の大手製薬企業が臨床データマネジメント業務をインドに移行するのは初のケースという。
アクセンチュアは、臨床データマネジメントにおいて10年以上プロセス設計・組織設計・システム導入などのコンサルティングを行っており、インドのデリバリー・センターを中心にアウトソーシングサービスを提供している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- インドで台頭するミドルリッチを狙え
極端に高所得者と低所得者に二極化したインドは、日本企業にとってあまり魅力的な市場ととらえられてこなかった。しかし、ミドルリッチ層の台頭は日本企業のチャンスを拡大させているという。 - 【第4回】世にもおかしな日本のIT組織(4)〜ダウンサイジングで追った夢の代償
1990年代後半の「ダウンサイジング」ブームは、ホストコンピュータをプラットフォームにしたシステム開発しか経験のないIT部門長には「打ち出の小槌」に見えたかもしれない。しかし、そこには思いもしない多くのリスクが潜んでいた。 - 実用段階に入るSOA――マクドナルドやNTTドコモの取り組み