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徹底的に“究めて、極める”――セイコーエプソン新社長に碓井氏

セイコーエプソンの新社長に内定した碓井氏は、社員のチームワークをモットーに、総合力で競合に挑む。

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 セイコーエプソンは4月30日、代表取締役および役員人事の変更を発表した。花岡清二・現代表取締役社長に代わり、碓井稔常務取締役が新たに社長に就任する。6月末の株主総会で決定する方針。花岡氏は引き続き代表取締役として会長職を担当する。

就任会見で豊富を語る碓井稔氏
就任会見で豊富を語る碓井稔氏

 就任会見の中で碓井氏は、繰り返し「チームワーク」を強調。自由な社風や社員同士の円滑なコミュニケーション、一体感のさらなる醸成を目指すとともに、これまで培った技術やものづくりを強化していく。碓井氏は「(同社の主力技術となる)マイクロピエゾは、現場の絶え間ない努力と全社員の総合力、チームワークで勝ち得たものだ」と意気込んだ。

 主なやりとりは以下の通り。


――最初に社長就任を聞いた時の心境は?

青天の霹靂(へきれき)で、言葉を失った。53歳という年齢なので、まだまだいろいろなことをやらなくてはならないと思っていた。

――今後のインクジェットプリンタインクの事業展開は?

 インクジェットは液体を飛ばす技術であり、特にマーキングやプリンティング分野に強さを持つ。今後はコンシューマーからエンタープライズ、高速印刷、産業装置に至るまで、幅広い領域をカバーしたい。あらゆる領域を徹底的に究めるのがわたしの責務だ。

――座右の銘は?

 「究めて、極める」。ターゲットを絞って徹底的にやり遂げるという意。

――家庭ではどのような父親像か?

 だめな父親だと思う。子どもの教育はすべて母親に任せているので、子どもは皆母親が好き。わたしは家庭をかえりみずに働くだけ。

今回の人事異動で社長を碓井氏に譲る花岡氏(右)
今回の人事異動で社長を碓井氏に譲る花岡氏(右)

 碓井氏は東京大学工学部卒の53歳。1979年11月に同社入社。取締役を経て、2007年10月から現職。

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